2007.04.15 Sunday
みなさま!
お、お、お待たせいたしました!
ゲームブック解析でございます。
長い間、お待ちいただいていた方もあるのではないかと思うのですが、予告どおり、ドルアーガ3部作の解析をお送りすることができることとなりました!
国産ゲームブックの最高峰とされる本作ですが、その実力はいかがなものなのでしょうか?
あ、え? 長い話はどうでもいいから、結論ですって?
いやー、皆さん、気が早い・・・。
わかりました、結論から!
-MG-(マスターグレード)で!
さすがに噂に違わない出来、そして、実現不可能かと思われた大構想。細部に神は宿ると古の人々も申されていますが、ここに確かに神はお住まいでした。
本作、ドルアーガの塔全60階を3部に分けてゲームブック化したという恐るべき作品なのですが、たぶん、本作を知らない方は、
「60階全部書いても面白くないだろう? というか無理だろう?」
と思われることでしょう。
ところがどっこい。
実現してしまっているんですね、本作は。
しかもこれでもかと思えるぐらい多彩な塔の内部を描き、光彩を持って迫ります。
特筆なのは・・・、
え? 説明はいいから山だって?
うーーん、しかたありません。とりあえず、山から行きますか。

上ってますねえ。
実は、本作「ドルアーガの塔1 悪魔に魅せられし者」はしょっぱなということもあってエントリー向けに作られています。なので、緻密にマッピングしていけば、20階までは確実にたどり着くことが出来ます。
また、それほどエピソードにあふれているわけではなく、淡々と進んでいきます。ゲームブックの天才鈴木直人の本領は、第二部、そして第三部。まあ、ぶっちゃけ、第二部、第三部を読んでから、第一部に戻ると拍子抜けするほどです。
というわけで、日本が誇る最高峰ドルアーガの塔の記念すべき、オープニングということで。
肩慣らしに、ちゃっちゃと遊んでみてください。
スティーブ・ジャクソンの平均的な作品ぐらいには面白いはずです。

