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 『三顧の礼』(1/4?)

 最近入院をしていて、積読本の解消をしていた。
 無限の書庫であるキンドルに居座っていたのは吉川英治の『宮本武蔵』で、著作権の存続期間を経過した(吉川英治の死後50年)ので買った。読むと、あっという間に消化してしまう。
 それで吉川英治作『三国志』を買う。
 実は小説として三国志を通しで読むのは人生初めてで、おおまかな歴史の流れや、個別のエピソードの断片ぐらいは知ってるけど、三顧の礼のシーンを読んで感じ入ってしまったのだから、その程度にしか三国志を知らなかった。ゲームでしか向き合ったことがなかったのだ。
 ぶっちゃけて言うと、わたしは西洋史はともかく東洋史は入試試験で使うかどうかぐらいのレベルしか知らず、周瑜が死ぬシーンを読んで、あれ、ここで死ぬの? なんかの間違いじゃない? と、吉村英二の勘違いか、などと思ってしまったほどである(それぐらい、はい? と思ってしまうぐらい唐突すぎる死にかたをする)。

 その代わりに西洋史の読み込みは、人物伝を中心に偏りながら、多いと言えば多い。
 例えて言うならば、ローマの共和制から帝政への移り変わりの時代は、カエサルの物語として小説が書けるぐらいには理解していて、クラックスは入れてもいいけどどうでもよくて、ポンペイウスは見どころが多いので小説が書ける(略)、アントニスは(略)、アウグストゥスは(略)、クレオパトラは(略)という感じで全部ばらばらで細かいエピソードまで覚えているわけである(あと、まあスッラも入れたいなあとか)。
 簡単に言うと、ギリシャ・ローマの人物伝は全部使っていいから、三国志風にその時代の物語を書いてみて、と言われたら、
 あ、まあ、締切と報酬はどんな感じになりますか?
 と、あんまり無茶な依頼でなければ受けてしまいそうになる。

 西洋史で三国志のような形式を取っているのはイーリアスぐらいで、そもそも歴史物語といえるような著作がほとんどない。「歴史」というタイトルのヘロドトスの著作はどう見ても「地誌」だし、「戦史」というタイトルのトゥキディティスの著作は「戦史論」とでも名付けたい学術書だし、「ガリア戦記」というカエサルの著作は自身の率いる華々しいガリア方面軍の戦いの報告書だ。
 こう言った著作を除くと残っているのは(と言っても、こっちがメインだと思われているのだが)、その時代時代に生きた偉人の伝記になる。その中でももっとも著名で頂点にあるのが「ブルタコス英雄伝」で、それにおまけのようにスヴェトニウスの「皇帝伝」のような作品が出てくる。
 三国志がこれと異質なのは、それが群像劇のかたちをした一種の叙事詩として高度に完成しているところであり、日本の物語に例えなければならないのが変な話なのだが、平家物語や忠臣蔵と同じような形式であると言うことができる気がする。
 何かふしぎな書き方だなと思ったのが、三国志に触れた初っ端の感想で、おそらく西洋史ではイーリアスぐらいしかこの書き方はしてない気がするからだ。
 多くの方は、そうかな? と思う気がするのだけど、ああ、この書き方って面白い書き方なんだと思ってほしいなと思いながら、そのへんは放置する。

                   ※

 吉川英治版三国志の描き方はとても新鮮で、非常に楽しく心踊るものだった(まだ読了前なのだが)。地誌として読んでも、歴史として読んでも、とても表情豊かに描かれており、さっぱりとした人物の浅い書き方と対照的な印象だった。
(皮肉なことに、吉川英治は従軍記者として中国の地誌と歴史に触れ、その体験を存分に本作に反映している。広大な中国の豊かな歴史と文化を理解していたのが、侵略者であった日本人だったというのが皮肉なところで、その刻印は永久に消すことのできない(著作権フリーになったので、誰も管理できない)情報になったのは、暗黒の未来しかやって来なそうな現状の大陸には良いことなのかもしれない)

 また漢文の小説形式は読んだことはなくそれが標準の記載方法なのかは分からないのだが、物語るときに前例(詩など)を引用しながら話を進める。とくに当時の文官の大半は四書五経を諳んじているような知的エリートばかりなので(それしかいないとも言う)、古典や古い故事の引用がばんばん飛んでくる。これは文化圏の違いからくるカルチャーショックで、ああ、大変ものを読み出してしまったな、あちこちつつき始めようとするときりないぞ、などとヒヤヒヤしながら読んだ。
(要するにいくらでも語るべき部分を発見し得るのである・・・)

 しかし、これほど贅沢で恰好の中国古代史のショーケースである三国志演義が、世界的な知名度を持っているであろう事を考えると、その物語が世界各国でどのように翻訳され、どのような著者によりどのように解釈されているのかを考えること、天の川銀河のことを調査しようとするぐらいには広大な話題であるはずだ、と気付く。
 ことに「三顧の礼」は三国志演義の大きな転換点で、その内容はあまりにも有名だ。
 概要を書けば、ほんの数行に収まるようなエピソードを、果たして世界はどう書いているのか。
 何とも楽しげではないか。
 はたして、吉川英治はどのような「三顧の礼」を描いたのであろうか?
 まずは、そこから読み進めてみるのも悪いことではない。


 ■吉川英治版「三顧の礼」概略

 「三顧の礼」は言うまでもなく、三国志演義の主人公である劉備玄徳の宰相となる諸葛孔明が、劉備の配下になるいきさつを描いた名シーンである。
(というか物語的には共同創業者ちっくな話になっている。孔明は流浪してきた劉備に、魏、呉に並ぶ、蜀を建国する天下三分の計を献策するので、まあ創業って言うのは間違っていない)
 吉川英治版は諸葛氏の家柄、孔明のこれまでの生き様、学んできた師のことなどに触れて、孔明の人となりが描かれる。キンドルで読んでいるのでページ数は分からないのだが、計算してみたところ、5節構成(本作は20〜30枚毎に「節」とでも呼ぶべき単位で区切られている)の100〜150枚程度の長さになっている。
 節には表題がついていて、それは順に並べると、
 1.諸葛氏一家
 2.臥龍の岡
 3.孔明を訪う(一顧目)
 4.雪千丈(二顧目)
 5.立春大吉(三顧目)
 となる。
 細かな内容は後に譲るが、孔明を尋ねる(3.)まで60枚近く費やしていることになる。
 わたしのような門外漢は、
「え? 三顧の礼って三回お願いして三回目で配下にしたって話でしょ(わざとかなり乱暴に書いている)? なんで150枚も必要なの?」
 と考えがちなのだが、この吉川英治版は、ああ、このエピソード全部必要だわ、というか他の三国志は「三顧の礼」をどう書いてるんだ? と、うっかり国会図書館に5年ぐらい閉じこもって研究し始めそうになるから困る。

 ■「三顧の礼」に至るまでの経緯

 えーと、4分割ぐらいになる気がするので、この辺で出してしまう。
 早めに出してしまうのは、てめー、続きちゃんと書けよ、と脅しを掛けるためで(^_^; 後続が整うまで待たないのは、待つと数ヶ月とか平気で過ぎてしまうから、です。
 原稿は500行ぐらいはあります(このエントリーが100行ぐらい)。

 続きをお楽しみに!
| 雑記 | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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