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 『あらしにあこがれて』を終えて雑感

 ぶじに本日、あらしにあこがれての最終稿を書きました。
 内容は、パブーで読めます。

 あらしにあこがれて
 http://p.booklog.jp/book/114111



 まあ、長かったんですが、だいたい1年ぐらいかかりましたかねえ・・・。230枚一年とか長すぎるのですが、なんでこんなにかかるのだろう・・・。
 閑話休題。

 えーと、どこから始めますか。
 まず差し障りの無いところといいますと表紙でしょうか。
 これはウィリアム・ターナーの「サン・ピエトロ大聖堂のポルティコ(玄関廊)の一角、鐘のアーチ」という絵でして、ほんとうはヴィクトリア朝時代の別の画家の絵にしようかと思っていたのですが、ピンポイントでこいつと思っていた人の資料が手に入らず、幸いにも同じような時代のターナーの美術展は観に行っていて、図録も買っていたので、そこから選びました。
 サン・ピエトロ大聖堂と言うだけでもうローマなのですが、石造りの都市の荘厳さは伝わるかなあと。ペネスなんてあるはずもないし、浮遊船もないので、しかたなくシャビっぽいかな? という絵なのです。
 表紙はいい感じにデザインできたかな、などと自画自賛なのですが(^_^; こういうすっくと上に伸びる絵が好きなんだななどと思いました。レイアウトもタイトルがここしかないというところにぴたっと来ていて、左側の男性が階段に座る女の子に歩いているところに視線を誘導できていて、外界の物語が天界へと伸びていきそうで、ドラマチックです。
 自分で作ったデザインでテンション上がっているところが、安上がりでいいのですがw 完全に自給自足ですねw
 閑話休題。

 続いて、もっとも差し障りのあるところを。
 なんでこんなものを書いたのかという部分ですが、これは簡単に経緯を書きますと、去年の5月ぐらいに「死神の帰還」「鉄鎖の次王の恋」と続く第三作を遊びで書いてみたのです(こういう遊びで試しに書いてみることはよくやる)。そうしたら、たぶんプレストーリーを書いてみないと書けないだろうなあと思ったのです。分厚いシーンをいきなり書くのが難しかったのです。
 実のところ、「死神の帰還」も、「鉄鎖の次王の恋」もそうなのですが(つまりこれもプレストーリー扱い)、わたしは設定資料として小説を書くということをします。
 これはわたしが考案したものではなく、「ロードス島戦記」で著名な水野良がそのために短編の連作を書いたという話を読んで、ああ、なるほどこんなやり方があったのかと思って真似しているだけなのです。
 しかし「死神の帰還」など60枚ぐらいで収まるだろうと凄まじい勘違いで書き始めてしまい、結局300枚ぐらいになってしまったという、なんだかよくわからないうちに第一長編ができてしまったというお話です。「鉄鎖の次王の恋」はどんぐらいで収めるつもりだったのかと考えてしまうのですが、構成から逆算すると600枚ぐらいですかねえ・・・。実際には950枚弱で収まっているので、まあ及第点でしょうか。

 本作ももう200枚ぐらいと勘違いもはなだたしい分量になっているのですが(この文章は完結前にかかれています)、250枚ぐらい行くのかなあと・・・。
 また、たぶん、どうしてシルバ、ルナ、セレンと、こんな人たちとして書かれているのか、というのは興味が無いかもしれませんが、この物語はシルバを描くために存在しています。シルバは射撃の名手であり、それ以外はそんなに取り柄のない人物です。無欲で自我がないからなぜかバランサーとしてうまく機能してしまうという役回りなのですが、平凡な人間なのです。
 実はいちおうモデルがいまして、それはわたしの短編である「スミレ」にしか出していないですが(正確には名前しか出ていない)、わたしが書いたモーターモンスター・シリーズのキノシタ・マサトです。
 このシリーズは、ケンジとマサトの骨肉の争いを書いてはみたものの、あまりにもエグかったので、第三者であるスミレ視点で書き直したものなのです。この稿は出していないけれども、保存はされていて、それを読むと、ああこれで行くつもりだったのかと、わたしだけが確認できる状態だったりします。
 のちになって気付いたのですが、「3月のライオン」の桐山零(主人公)にとてつもなく近いです。書いたのが2000年当時ですし、わたしは表に出してませんので、お互い関係性はありえません。
 ただこれは後になってわかったのですが、桐山零が書き手である羽根野チカさんの精神状態に近似していてそのぐだぐだを書いたものだという話を聞いて、ああ、わたしもそういう精神状態だったんだなあと思ったりしました。つまり、どちらも書き手の心情が出たものだったんです。
 またこれは後になって視聴したのですがMHKの番組である「プロフェッショナル 仕事の流儀」のチームラボの猪子寿之さんの回で、この方はかなり著名なデジタルアートの方なのですが、インタラクティブなデジタルアートを作っている方です。まあ、ぶっちゃけ言ってすげえなあと思っています。
 この方が、「プロフェッショナル 仕事の流儀」でお決まりになっているのですが、最後にプロフェッショナルってなんですか? と聞かれるのです。この時に猪子さんが答えたのが、

「いろんな大事なものを捨てちゃってる人じゃない?」

 これは非常に正確にマサトくんを現していて、桐山零でもあります。
 ただ、シルバは機械いじりが楽しそうです。
 それは産業革命期の高揚のなかにシルバはいるからでしょう。
 でも、このシルバを縛らなければいけなかった。だって、天才のシルバが何の苦境もなくすんなりいく物語がどうして面白いのでしょう?
 これを考えるときに常に念頭に置いていたのは、「BECK」(漫画原作アニメ/映画)の小雪(主人公)でした。「BECK」では小雪は執拗なまでのいじめに遭います。竜介と出会って、天性のボーカリストとして開花するのですが(かなり端折ってます)、あの執拗ないじめは、小雪の立場を貶めて、そこからのシンデレラ・ストーリーを描く意図だと思うのです。
 でも、それはわたしにはとても辛いので、そんなストーリーは書けない。
 そう思ったときに姉さん女房のルナが降臨したのです。
 尻に敷かれる夫だったら、まったく不快な描写なく、如才が上がらない人を書けるのではないか。そうしてルナが生まれ、そのお付きであるセレンが生まれました。
 ルナの性格は序盤を書いているうちになんとなくできました。
 しっかりしたところはあるけれど、どこかいい加減で、いたずら好きで憎めない。
 それでも芯は澄み切っていて、けっこう健気で一生懸命。
 シド側のヒロインなので、いろいろバランスは難しかったのですが、なんか書いているうちに出来上がってきました。たぶんここに半年ぐらいかかっている。

 本作はじつのところ、大幅に予定がずれてしまった物語になってしまいました。
 そもそもこのお話はシルバを掘り下げることを目的にしていたのですが、なぜかルナが中心になる話になってしまいました。これは嬉しい誤算だったのですが、書けば書くほどルナが、誤解を恐れずに言えば、男気があって格好いい主人公になっていく。なんだかはっきりしないシルバと、燃え上がっているルナのどちらにカメラを向けるかと言われれば、それはルナになりますよね。
 「死神の帰還(リニー)」「鉄鎖の次王の恋(イオ)」「あらしにあこがれて(ルナ)」と女性視点の人称が続いたのですが、これは偶然です。第三作は(本作は第三作の番外編)シルバ視点になりますし、第四作はリクトルを中心としたボルニア王位承継戦争になりますのでセスク視点になります。第五作はアテナイスを中心としたリュディア族の女の子の付き人(名称未定、お姫様に少年の付き人を付けることがありえないから)です。

 また次に書く予定の話は、一転してSF作品の「メモリゴースト」になり、この人称はリサという軌道警察官になります(どうでもいい話ですがこの人がリニーのモデルです)。これもわたしの中では、ホワイトフィンものと呼んでいるシリーズの第三作目で、第一作はヒトシという中年の男とホワイトフィンとの話、第二作はシンという少年とホワイトフィンとの物語、そして第三作で大本命のリサが出てくるのです。
 だから、偶然なんですよ! といいたいのですが(笑)、お話ごとに人称変えたいのですかねえ・・・。
 これはいちおう前例があって、角田光代さんの空中庭園とか、あとはトリップという短編集とかでやられているのですが、文章書きとしてはやりたいよねえと欲望丸出しで思うのです。だって楽しいじゃないですか。人称変えたら楽しいですよ。シルバ視点でリニーを見たらどうなるかとか、セスク視点でイオを見たらどうなるかなんて、ワクワクしかしません。
「あの人は赤いだけで、結局なにもしてないんだ。赤くて目立つから、便利に使われているだけで、それで思い上がって、リクトルさまにいちいち干渉してくる」
 もう物語になってます。
 メモリゴーストは書くべきなのかなとは思いながら、ぽろぽろネタバレすると、AIをメインテーマに持ってきていて、書こうとしてかけなかったのは2000年代前半なんですが、10年以上経ってみると、現実に追いつかれてしまった物語です。ただ、当時想像していたのと現実は違っていて、だいぶ違った未来が見え始めている、というのが現状です。もちろん修正することなく、当時考えていた内容で書く予定です。
 簡単に言うと、人間性がコンピュータ上で再現できてしまえるようになってしまった世界の話なのです。うん、書いてみると案外ネタバレしてない(笑)。仮想化というキーワードが出てくるのですが、生体上で走っていたものを(つまり脳みそを)、データセンター(という表現はしていませんが、スーパーコンピュータ上で、と書くと分かりやすいかもしれません)で運用できてしまっている世界です。
 近似する作品はいくつか浮かびますが、まんまなのはウィリアム・ギブソンのニューロマンサーがまんまだと思います。そこはなんというか他の派生作品に対して、迂回しないでなんで直接本丸に行かないの? とまんま直線的に、ニューロマンサーで書かれた世界を書いている話です。
 まあ、このお話は、ホワイトフィンものですので、ホワイトフィンがもたらす状況を楽しんでいただければ幸いです。


 ■名称のはなし

 たぶんこのネタが定着したのは、シドという名称は、シド・マイヤーから取ってるんですよ! ということをいいたかったからだと思うのですが、これはわたしが大好きなディック・フランシスの著名主人公であるシッド・ハレーも多少関係あるのではないかとは思います(シッドは蔑称なので、そこはまた別の意味があるのですが)。
 今回は、前作のイオと言う名称が好きすぎて、今回もルナとつけてしまいました(ほんと単純ですねw)。イオという音が持つ生命感がすごくて、ルナと名付けたらどうなるんだろうと思ったのです。これがわたしが大嫌いなサイバーなんちゃらのゲームで、(偶然にも)採用されていて吐き気がしました。まあ元ネタが同じなので仕方ないんですが、不快感はどうしようもないですよね。

 セレンは元素名からです。当然ですがシルバ(つまり銀)も同様です。ただ、ラファエル・シルバとかかなり著名なサッカー選手で同名の選手はいますので、シルバはきれいな名付けだったなと思っています。
 セレンはたぶんラテン語読みで、ギリシャ語読みにするとたぶんセレネになります。
 これはギリシャ神話の月の神様です。なので、ルナもセレンも月を意味していて、そこからルナもセレンも衛星だという書き方をしていました。これが本来あるべき企画の姿なのですが、なぜかルナとセレンの生命力が強すぎて、こっちが主星になってしまいました。

 こういう話をすると、そういう話をする人たちに思っていたわたしのむかしの印象では、「変態的な知識がないと小説というものは書けないものなのか」という印象でした。ギボンは全読しているのが当たり前とか、ブルタークは全部読んでないと話にならないとか(わたしは条件を満たしているけど、本人にはまったくその気はないし、書いててこわいぐらいですw)、わたしもいつの間にかここまで来てしまっただけなので、そんなことはないですよ、と昔の自分に対して教えてあげたいぐらいです(^_^;

 リラは、「メモリゴースト」のリサが関係しています。
 わたしは次に書く「メモリゴースト」のヒロインに、アップルのスティーブ・ジョブスが開発したパソコンの名称をつけようと思っていたのですが、それがリサだったかリタだったか迷っていました。リサが正解だったのですが(ちなみにリタはNHKの朝ドラ「マッサン」のヒロインであるシャーロット・ケイト・フォックスが演じた妻の名前だった。ドラマ中はエリーとなっていたけれど、このページによればリタが正確なようです。竹鶴政孝(これがマッサン)もドラマ中では亀山政春になっています。http://www.nikka.com/taketsuru_rita/)、書いてしまって、翌日目が覚めて原稿を読むと、リラと書いてあった。ああ、通貨単位にしたのか、まあそれもいいか、とそのままになっています。
 もちろんこれはユーロ導入前のイタリアの通貨単位です。
 若い人の中にはトルコリラになぜトルコと説明されているのかわからない人が多いかもと思うのですが、リラと言えばイタリア通貨だったのです。
 こうやって、強い言葉が選ばれています。
(ラスペを抱いているクローナ河は通貨単位のクローネを捩ったつもりだったけど、お隣の国の通貨単位がクローナだった、という話がある通り、通貨は結構名称に使っています)

 ペネスに代表されるようなシドの各都市の名称は、だいたいボリビア付近の赤道直下の国々の名称から取っています。ボリビアの首都がラパスで、シドの首都はラスペです。これは、わたしの地理把握がどう考えても古代ローマ史の範囲に地理勘があって、この範囲の感覚でなんとなく書いているんですが、赤道ってもっと恐ろしく南だぞ、ということを無視して、地名だけ赤道っぽい名前になっているのです。
 同じような地域にあるエクアドルの首都はキトですが、これをもじった名前も使ってみたいかなあなどと思っています。
 ちなみにサイルだけは違います。
 あれは軍事都市なので、ミサイルから、ミを取った名称なのです。
 サイルが鮮やかに描かれるのは2年後ぐらい? なので、随分先だなとか思うのですが、第三作楽しみです(^_^;

 ペネスのゆりかご都市ですが、実はこれはほんの一部だけ元ネタがあります。
 一部だけというのは「名称だけ」貰っているからで、米国産TRPGのルーンクエストのエクスパンション(拡張キットとでも言えばいいのか)、「サンカウンティ- 太陽領 -」に登場するゆりかご河から取っているのです。この追加地域設定の目玉は、大廃都と呼ばれる廃墟と太陽領なのですが、そこを流れているのがゆりかご河なのです。
 名称の由来は過去の伝承に(子供がゆりかごに載せされて流されたというような内容)よりますので、ペネスの姿とは似ようがありません。太陽領という名称と巨大な廃墟という内容から、おそらくエジプトをイメージしていると思うのですが、なにか全然違いますよね。


 ■結局なにが予定を狂わせたのか

 誤解ないようにいいますが、正直いい方向に転がったと思っています。
 もともと予定としてなにも考えてなかったなと思う一方、ルナやセレンの生命力が強くて、それに引きずり回される日々でした。
 まさか、ルナが主役になるとは思ってなかったですし、まあシルバが弱すぎるのですが、こいつは第三作の主役なんです。それが、書いて見ると弱かった。リニーとウォークが参加すると、たぶん強くなる気がするんですが・・・。


 ■次回作

 というわけで、次に書くのは「メモリゴースト」です。
 そのつぎはたぶん、「物語解析」の続きと「hikaliのゲーム論」を書きます。
 その次ですね。
 まあ周到に準備を重ねてきただけあってそう簡単に書けないといいますか、失敗が怖くなってしまいますし、これ書いちゃうと、「メモリゴースト」もその他も書けなくなる気がするのです。
 わたし、書けてないものが多すぎるんです。

 それではまた、次のお話を楽しみにして頂けると幸いです。

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