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 『聲の形』を観た!

 えーと、完全にキャパが足りなくなるぐらい沸騰している聲の形ですが、ようやっと観てまいりました。
 いちおうわたしは原作のファンでもあり、原作と映画は違う印象を受けるのですが、よく見てみると原作の細かいニュアンスを丹念に拾っていて、なんといいますか、この人はこう読んだんだなという印象を受ける映画でした。
 え、こんなこと言ってたっけ?
 などと思うシーンもあるんですが原作を見てみると確かに書いてある。
 たとえばこの映画の大きなひとことである、
「俺も同じこと考えてた。それでもやっぱり死に値するほどのことじゃないと思ったよ」
 というセリフ。
 こんなこと言ってたっけ?
 と思ったのですから、わたしが読めてなかったんですね。
 映画の中ではこれがすごく重要に描かれるものですから、冒頭で言った「この人はこう読んだんだな」という印象になるんです。

 えーと、ネタバレになるのですが、と言ってしまうのは、原作とは全く違う印象になるのでばらしても全然問題ないと思っているのですが、映画は文化祭のシーンで終わります。またこの映画では石田たちは映画を作りません(なので映画上映シーンもありません)。
 またラストは「これぞ文部科学省ご推薦映画」というような感動的な終わり方をします。
 多分見ると、ああここにあれのニュアンスを一斉投入してきたのか、しかしアニメーションってすごい、これが京アニマジックか……、という感想を抱くと思います。
 これ以上はネタバレになりますので控えますが、上手いとは思うと思います。

 さて全体的な印象はこんな感じだったのですが、なにかあちこちの批評でかなり見当違いな声が聞こえてきていたので、若干分かる範囲で書いてみたいと思います。一番のポイントになるのは植野さんです(石田をずっと看病していた子)。
 実は原作で、あ、植野さんって石田のこと好きだったんだ、とあからさまに分かるシーンがラスト近くに出てきます。つまり石田にちょっかいを出したり、西宮に食って掛かったりしていたのはこれが理由なんですね。まあ映画でも、気付く人は気付くだろうと思うのですが、原作はもっとあからさまに描いているので、まずこの点を指摘しておきます。
 また、原作では小学生時代に石田をいじめていたのは植野さんもその一人だったことが告白されます。つまり嫌いだからいじめていたわけじゃない、というところがまず一点なのです。
 そして映画を作った人たちがどう見ていたかがわかるのが、小学生時代の石田と西宮の取っ組み合いのシーンと、ラスト近くで植野さんが西宮に馬鹿じゃないのと手話で伝えたときに、嬉しそうに満面の笑みを浮かべるシーン。おそらく西宮はこれまで一度も自分の人生に誰かが足を踏み入れてくれることがなかったんだと思います。
 見当違いな声では、「いじめたものといじめられたものが恋に落ちる最悪の物語」ということになるのですが、それはそれこそこの映画を作った人たちがまず訴えたかった、表層だけを見て分かったつもりになっている形なのではないでしょうか。それは駄目だと言っているのがこの映画だと思うのです。
 あとまあ、障害者を美少女にするとは何事か、などというとんちんかんなものもあるのですが、ヒロインを美少女にしないで漫画や映画が売れるか、映画に広瀬すず使うなと言ってるようなもんだ、それこそ外見しか見てないですよね……。
 もともとこの映画の原作は、第2巻が刊行されたぐらいのタイミングで(全7巻)、シノドスが取り上げて売れるようになった漫画だったと思います。ですのでその方面の方々には評判の高い原作だったのですね(そして映画は文部科学省ご推薦)。なのでアレルギー反応の数々を見ていると、はあ……、と暗い気持ちになるです。

 細かなシーンを言うと、石田と結弦が和解する雨のシーンと、植野さんと西宮が和解する雨のシーンが全く同じ傘のシーンになっているとか(ただし植野さんと西宮は実際には石田を取り合っているので石田と結弦のようにはならないのですが)、結局この映画は人の許し合い方を描く物語なのだな、と気付くのです。
 また、アニメーションですから、音が出ます。
 音というのは結構直接的で、場合によっては暴力的に感じる人もいるでしょう。
 たとえば植野さんは原作よりもはるかにめんどくさい人に感じます(笑)。
 実際読み直してみると、確かにかなりめんどくさい人なんですがw
 西宮が石田に必死に伝えたくて、耳が不自由な方特有のうまく発音できてない言葉でなんとか伝えようとします。手話じゃ嫌なんだ、どうしても声にしたかったんだと感じるあたりが、結構じんときます。
 また嬉しいことがあるとベッドにうつ伏せになったまま足をバタバタするシーンも、なんというか感情豊かでかわいらしい。漫画も十分に表情豊かなのですが、京アニだけに動くとさらにブーストを掛けて表情豊かにしてくる、この贅沢。
 映画館でご堪能ください。

 あとまあ、わたしは入院患者に異様に詳しくなってしまったので(散々に入院したので)、結構リアルだなあと思ったり(ただし夜中に患者が病院の外に出るのは不可能。原作通りだから仕方ないのだけど)、わたしは舞台となっている大垣市は、列車の乗り換えで1時間ぐらい時間を潰さなければならなかったときに駅ナカを歩いたぐらいなので、いつか行ってみたいなと思ったり、田舎道の道路に這いつくばってるのを見て危ないだろ、轢かれるぞと思ったりしました。
 わたしは中学高校大学とバドミントン部だったので、部活に行けば部活仲間がいるし、クラスの中ではバドミントン部という名刺を持っているような感覚だったので、そんなに人間関係に困らなかった(そんなことよりレギュラー争いのほうが重要だった)し、わたしもやらかすタイプの人間なので、いろいろと迷惑かけたのを思い出して、本当に暗い気持ちになる事はありますが、やっぱり石田の言葉の、
「それでもやっぱり死に値するほどのことじゃないと思ったよ」
 というセリフがずしりと響きます。

 いい映画です。
 公開館がかなり絞られていて、しかも具合の悪いことに「君の名は。」というメガヒット作が1番スクリーンを占拠している中、封切り作の次になる3番スクリーンというキャパの足りなさも手伝って、予約必須の映画となっています。
 わたしも30分前に行ったはずがすでに売り切れで、次の回を見る羽目になり、その回も終わって振り返ると空いてる席あるのか? という状況です。
 事前予約に勝るものはありません。
 ぜひぜひ完売だけには気をつけて、存分にお楽しみくださいませ。
 あとご覧になって「よい」と思ったらぜひぜひ原作も。
 あなたはどう読みますか?



| 映画評 | 02:09 | comments(0) | trackbacks(0) |









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