CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
本家STORY FACTサイト
NEW ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
  • GB解析 -HG- ロボット・コマンドゥ 米ジャクソン、ロボット大好きっぽい・・・。
    hikali (03/19)
  • GB解析 -NG- ディーヴァ 女戦士ミリスの挑戦 ちょっと弾幕薄いかなあ・・・。
    hikali (03/19)
  • GB解析 -NG- ルパン三世/失われた絆 ん・・・ これはどうかなあ
    hikali (03/19)
  • GB解析 -HG- ロボット・コマンドゥ 米ジャクソン、ロボット大好きっぽい・・・。
    マイケル村田 (03/17)
  • GB解析 -NG- ルパン三世/失われた絆 ん・・・ これはどうかなあ
    マイケル村田 (03/15)
  • GB解析 -NG- ディーヴァ 女戦士ミリスの挑戦 ちょっと弾幕薄いかなあ・・・。
    マイケル村田 (03/14)
  • GB解析 -NG- ウルティマVol.2 聖者への道 樋口センセの最終作
    hikali (03/13)
  • GB解析 -NG- ウルティマVol.2 聖者への道 樋口センセの最終作
    マイケル村田 (03/08)
  • GB解析 -NG- 影の伝説 魔神バラコンダの謎 うーん、草野センセの初期作
    hikali (02/23)
  • GB解析 -NG- スターウォーズ・ゲーム というかタイトルからやばい・・・。
    hikali (02/23)
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
管理人hikaliの開発の日々の備忘録です。
本家はこちら。
http://plaza.rakuten.co.jp/hikali/
<<  『君の名は。』を見た!(ネタバレなし版) | main |  『バス男』を見た。 >>
 『お熱いのがお好き』を見た。
 えーと、ビリー・ワイルダーです。常々からビリー・ワイルダーの著名作品は出来うる限り見るようにしようと思っている、そして言っているのですのでが、戦前、そして戦後すぐぐらいの時期に代表作が集中しているため、たとえアカデミー賞受賞・ノミネート作であっても入手が困難な作品だらけです。
 一番の代表作は「アパートの鍵貸します」でわたしがビリー・ワイルダーを見ようと思い始めたのはそれを見てからです。なにが魅力かと言いますと、いたずらっ子を見ているような自由奔放なコメディーの楽しさというところでしょうか。

 この『お熱いのがお好き』はマリリン・モンローが色っぽい主演女優で出演しているので有名なのですが、まあそのおかげでこの作品は広く流通していてわたしも見ることができたし、たしかにそいう色っぽいシーンも結構濃厚ではあります。マリリン・モンローさまさまなのですが、wikipediaの解説によれば、ワイルダーがモンローに惚れこんだのはその色っぽさではなく、面白おかしいコメディーの主演女優としての才能、ということのようなのです。
 それはおいおい説明しますが、まずはあらすじから見てみることにしましょう。

 禁酒法時代のシカゴ。聖バレンタインデーの虐殺を目撃したため、マフィアに追われるサックス奏者のジョー(カーティス)とベース奏者のジェリー(レモン)は、シカゴから逃げ出すために仕事を探すが、団員を募集していたのはフロリダに向かう全員女性の楽団だけだった。
 女装してジョセフィン、ダフネとなって女性楽団にもぐりこんだ二人は、その楽団の女性歌手でウクレレ奏者のシュガー(モンロー)に恋をしてしまう。
 フロリダでジョーは再び変装し、シェル石油の御曹司「ジュニア」としてシュガーに求愛する。一方ダフネに変装中のジェリーは、本物の大富豪オズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)から求婚される。
 シカゴからフロリダへ、マフィアの手からうまく逃れたかに見えた二人だが、彼らが滞在するホテルにマフィアの別名団体である「イタリアオペラ愛好会」が訪れる。


 これはwikipediaのあらすじをそのまま引用したものです。
 これだけだとイメージがわきにくいと思いますので補足しますと、ジョー(ジョセフィン)は色男の口のうまい浮気者、ジェリー(ダフネ)は騒がしくて危なっかしい道化役、シュガーはマリリン・モンロー(これで説明つくのがすごいw)。
 大枠の話は、フロリダで興行する女性だけのビッグバンド(だいたい20人編成ぐらいのジャズバンド)に女装した男2人が潜り込み、いつばれるかとハラハラしながらも、いわゆるハーレムもの(女性の園に男が少数)展開を満喫するという映画です。
 ただいちおう建前はギャング映画なので(?)、ギャングとの大捕り物もありますよ、といった感じ。
 うんなるほどw 狙いが分かりやすいw

 ただここまで読むと、いや、女性の中に男が混じってたらすぐばれるでしょ!? と思うと思うのです。それがこの映画の面白いところで、なんだかんだでドタバタしているうちに、ばれないことに違和感を感じなくなってくるんですねw
 これはちょっと書こうとしたマリリン・モンローの才能の話でもあるのですが、シュガーはヒロイン役ですから当然に主役の二人組と頻繁に接触をし、二人もシュガーにくらくらとしてしまいます。で、そのシュガーはどうかと言うと、無邪気に二人を信じ切っていて、夢見がちな甘ったるい幻想で二人を包み込んでしまうのです。
 わたしはマリリン・モンローファンではありませんので、他の作品がどうなっているはまったく分からないのですが、このモンローの夢見がち感がコメディーに使いやすかったのではないかと推察するのです。

 日本の女優で言えばぜんぜん色っぽさが売りではないですが、NHKドラマの水族館ガールでヒロイン役をした松岡茉優。なんといいますか天然系と言われる女優さんたちに近いのではと思うのです。ひとことで言うとほわっとした空気感を持っているんだけれども、そこにすべてを引きずり込めるだけの存在感があると言いますか・・・、男性俳優では大河ドラマ真田丸で準主役をやっているにーちゃん(これは真田家の長男役だから)こと大泉洋さんですかね。
 にーちゃんをどうコメディーに使っているのかと言われると難しいのですが(最近は難題ばかりなので)、少なくともちゃんとおかしみは出していたよ、とはいえるのではないでしょうか。
 えーと、真田丸の説明をすると長くなりそうなので、この辺でぶつっと切りましょう。

 ■役の使い方、いかに少人数で回すか。

 ここから本題なのですが、ワイルダーの面白さは、一つの役柄を一つに使わないところにあります。もちろん物語技巧的な面白い話はもっと話せるところではあるのですが、それは『物語解析』を読んでいない人にしてもちんぷんかんぷんです。
 なので端的に言って、女装して入った男が、その女であると信じ切っているモンローを駆使して、男にも嘘八百で身分偽装しながら恋の虜にさせるという脚本ってすごくない? という話なのです。
 ジョー(ジョセフィン)は男の立場と女性の立場(どっちも嘘八百w)を駆使して、シュガーに迫っていくのです。まあなにか詐欺師じゃないかと思うかもしれませんが、ふしぎなおおらかさとおかしみがあって、まあ実際詐欺師なんですけど、浮気者ではあるけれども悪意はなくてそこそこ義理堅いところもある、それをワイルダー一流のどたばた喜劇でひっかきまわす。
 よい脚本というかシェイクスピア劇は、展開が早くて目まぐるしく次々といろいろなことが起こって有機的につながっていく。これは脚本の力ですし、非常にコンパクトだからできる密な構成だったりはします。
 これは楽しみは奪ってはならないと思いますので具体的には言いませんが、くっくっくと笑ってしまう展開の妙があります。
 たぶんワイルダーがあんまり好きでない人は、引きずり回しすぎなぐらい、はらはらさせるところにあるし、実際にはこんなの普通ばれるだろと思うようなことも力技で納得させてしまうところだと思うのですが、まあもっと肩ひじ張らずに、稀代のいたずらっ子がどう楽しませてくれるかを堪能しましょうや、というのがわたしの言いたいところだったりします。
 モンローが色っぽさで延命させてくれた作品というのは、同じワイルダーの「麗しのサブリナ」をオードリー・ヘップバーンが延命させてくれたのと似ているのですが、こちらはまた別の楽しさがあります。
 わたしのなかではこの「お熱いのがお好き」は「麗しのサブリナ」よりも評価が高いのですが、その理由はモンローとヘップバーンの比較ではなく、脚本の質の高さなのです。もちろん最高峰は「アパートの鍵貸します」なのですが。

 「お熱いのがお好き」はたぶん、色っぽいイメージが付きまとわっていて(実際にかなり色っぽいですし、わたしも借りるのがかなり恥ずかしかったです)、その喜劇の作劇方法に目が行っていない作品な気がするんですが、これはすごかったというのがわたしの報告です。
 これにマイナス評価をするのはもったいない! 見てから言え!
 という作品なのを書いておきました。

 物語解析したいけど、ほとんど需要がないだろうなあ・・・。

| 映画評 | 23:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









http://blog.story-fact.com/trackback/1195964