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 『ちはやふる −上の句−』を観た。
 四月いっぱい限定の格安チケットにつられて行ってまいりました、ちはやふる。
 この時期の話題作が他にないのです。子供用の映画としては名探偵コナンの新作が今週末公開だった模様で、大変なことになっていたのですが、週間ランキングなどを見ても他はない、と思ってしまうほどです。
 前後編なので2本見ることになるのを嫌っていましたし、原作もアニメも知っているので、だいたいどうなるかわかっているんだよあな、と渋々気味の鑑賞でした。
 ですが・・・、いいんじゃないですかねえ、これはこれで!
 と思わず唸ってしまう映画になっていて、いい意味で裏切られた気分でした。
 観客も空いている映画館の割にはまだまだ入っていて、4月29日に公開の下の句の公開後も上の句を上映し続けるんじゃないだろうかと思えてしまうような人の入りでした。

 ■ちはやふるをこれから見る方に
 
 ・ストーリーは原作通りではない。文字通り原材料であってコピーではない。
 ・原作は競技かるた物語、映画は百人一首競技物語。
 ・あれ? もともと原作の舞台って府中だったけ? →そうでした。
 ・大江さん(かなちゃん)と駒野くん(机くん)が地味にかっこよくなっている。
 ・千早はまんま千早、太一もだいたいあんな感じ、西田くん(肉まんくん)は格好良くなっている。新はほとんど出てこない(下の句から本格稼働)。
 ・この映画の主役は、広瀬すずでもなんでもなくて、音。

 といちおう並べてみましたが、ネタバレしないように書いていきたいと思います。

 ■ストーリーは原作通りでない。

 この点は好みが分かれるところだと思うのですが、原作通りの流れだと思っていると、あれ、こうだったっけ? と思うこと請け合いです。上の句は東京都大会の北央戦がラストとなるのですが、あれ? 原作って最後、須藤と千早の対決じゃなかったっけ? と思い、帰ってアニメの方を見返してしまったほどです(ネット配信系と契約していればどのサービスでもおそらく配信している)。
 ただまあどっちが好きかというのは、分かれる展開なので、これはこれでいい、と思う人は多いのではないでしょうか。

 変更されていると言っても、お、このセリフをここでこうやってアレンジして使うのか、と感心してしまうほどで、おおよそ主要ないいシーンは使っている(アレンジはするんですが)ような気がします。たとえば机くんが予選で試合に出ないシーンが別のところに使われていたりとか(あと机くんと太一の出会いのセリフも別のところで使ってるなぁ)。
 まあけっこう細かく見ていくと、こんな改造してるんだw とけっこうマニアックに楽しめます。これは原作知っている人だけが楽しめる楽しみ方かもしれませんが。

 ■原作は競技かるた物語、映画は百人一首競技物語

 映画は冒頭からちはやふるの歌の紹介から始まり、お金をかけて作ったんだろうなと思う美しい紅葉のCGでぐっと惹かれます。原作はあんまり歌の紹介とか、歌の意味とかを出していなかった気がするのですが、たぶん脚本書いた方が生真面目な方だったんだろうなあと思うのですが(原作が不真面目なわけではない)、映画と歌を絡めて展開していくのです。
 たぶん原作におんぶ抱っこでは嫌だったのだろうなとと思うのですが、とくにちはやふるの歌は主役だけあって、3つの解釈が登場して、あ、その解釈でこう作っていくのか・・・、とびっくりしてしまったほどです。これは原田先生と太一との会話で出てくるので、すぐにこれとわかると思います。
 そのおかげでかなちゃんが原作より美人に見えるといいますか、競技かるた漫画だったのが百人一首に乗っ取られたような気さえしました(笑)。まあ、たぶん実写の和服にはアニメの和服は勝てないのですね、たぶん。

 ■あれ? もともと原作の舞台って府中だったけ? →そうでした。

 わたしはそもそも原作の舞台がどこかなんて考えてもなかったのですが、東京と言ってるから東京だし、23区ではなさそうだし、奥多摩というわけでもない、というわけで多摩なんだろうなとはよく考えてみればそうなのですが、堂々と府中と出てきてびっくりします。
 映画を見ながら、あ、走っている電車、京王線だ、どの駅だろう、などと考えていたのですが、南大沢の方かな、なんて思っていたのです(映像に山がちな地形が出てくるんですね。府中にあんな坂はない。たぶん撮影したのは横浜)。それが、原田先生の白波会が府中白波会になっていて(しかもこれ実在の会)、原田先生が分梅神社(これ分倍河原の地名から作った架空の神社。モデルは大国魂神社だと思われる。次は当て字だったが、梅の字は入っていた気がする)の神主という設定で、もうど直球に府中なわけです。
 ただ、原作を確認したところやはり府中のようで、まあわたしが知らなかったからびっくりしただけだとおもうんですが。

 ■かなちゃんと机くんが地味にかっこよくなっている。


 これは少し書いたのですが、書いてないのは机くんの方ですね。
 机くんは予告編などの映像を見ても分かる通り、これまで若干コミカルだった人物像から、秀才でクールなタイプへと修正がされています。あんまり話してしまうとみる楽しみがなくなるのですが、机くんはけっこううまく物語を盛り上げています。
 原作が中学生の机くん、映画が高校生の机くん、という印象です。

 ■千早はまんま千早、太一もだいたいあんな感じ、
  西田くん(肉まんくん)は格好良くなっている。
  新はほとんど出てこない(下の句から本格稼働)


 たぶん一番驚きだったのが、広瀬すずが演じる千早を見て、うわっ! 千早だ! 本物の千早だ! と思ってしまったところでした。ちはやふるの魅力はヒロインである千早の天然物っぷりを堪能するところにあると思うのですが、ここまでできるんだ、女優って怖い、と思えるほどの千早っぷりでした。
 ただ、映画だからなのでしょうか、独白を使わないという手法に差があって、例えば太一が千早に息をすれば勝てる、と言って音が戻って来たというシーンが原作にはあったと思うのですが(これは別の場面で使われる)、この時に独白を使わないで演技だけでやろうとするんです。アニメと映画の表現はこんなに違うんだなと、びっくりしました。

 太一は若干深くなっているので、より魅力的になっているのですが、考えすぎてしまう太一という感じは残っていて、なにかその考えあぐねるところがもどかしいのが魅力的ではあります。
 おそらくと言っては何なのですが、たぶんこの映画は男性視点のちはやふるなのだろう、ということです。なので重要な男性視点である太一にものすごい情熱が掛けられています。この映画の主役は太一だと言ってもいいほどです。
 かっこいいというよりはまあ男性のもどかしさってこういうものだよね、という感じで、それは女性からどう見えるのか分かりませんが、まあ原作よりは深く書いているかな、という印象です。

 肉まん君は、どっちかというと汚れ仕事(かなり語弊あり)役で、ずけずけと物を言う感じでいい悪役っぷりなんですが、旧ドワンゴ会長の川上量生さんに容貌がそっくりで、たぶんわざわざ探してきたのだろうなあ、と思ってしまいましたが、多食らいのおおらかな性格から、じゃっかんダーティーになっている感触がしました。ただ、そこがちょっとコミカルだったのがブラッシュアップされた感じで、いい感じにわかりきっている歴戦の猛者感が醸し出されていました。

 新は一応出てくるのですが、無理やり出した感があって、ここは本格稼働ではないのだろうなと思います。下の句に期待です。

 ■この映画の主役は、広瀬すずでもなんでもなくて、音

 たぶんアニメをものすごく綿密に、コマ送りぐらいはして研究したんだろうなと思うのですが、札を払う動作をアニメと寸分たがわず映像に乗せてきたという印象がありました。
 そして何より違うのは音。
 さらにもっと違うのは場の空気感です。
 大きなスクリーンと専用の音響設備でなければ味わえない、すごい音。
 試合に入ると、その迫力に圧倒され、呑まれていきます。

 というわけで、公開何週まで人が入るのか分かりませんが、おそらく上の句と下の句を同時上映する映画館も出てくる気がします。このGWに向けて、もし何か面白映画が見たいということでしたら、たぶんまず原作を見て面白いかどうかを判断して、見たいと思ったらチケット代を払う価値があると思います。

 そんな映画でした。
| 映画評 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) |









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