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 改正特許法

 わたしはいちおう知的財産権界の端くれなので、自分の思うところ語っておくべきだと思った。なので、多少専門的にはなるが、できるだけ分かりやすいように説明しようと思う。

 つい先日、特許法の一部改正される見込みになった。
 たぶんほとんどの人には分からないし、関係がない話なのだが特許法35条の職務発明の規定が変わることになりそうなのである。
 これを揶揄して、改悪特許法と口の悪い人は言う。
 自分の専門分野の話なので、わたしには安保法制なんかよりとても重要な内容なのだ。
 変わる内容は次のようなものだ。
 これまで発明は発明をした人のものであり、それを自分が所属する企業に譲り渡したときは、それなりの対価を得る権利があった。しかし、改正法が施行されるとそれはすべてそもそも企業のものだったことになり、どういう規定になるのかは読んでないのだが、現時点では経済産業省令でガイドラインを作るということになっている。
 たぶん変わったのは、発明の権利を発明者が持っているか、企業が持っているかの差だけだと思うのだが、一番大きいのは報酬額が合法であるかどうかの判断が、裁判所から行政機関である経済産業省に移ったことにある。
 つまりより企業寄りの機関に、判断をする権利が移った。

 ここに至るまではいろいろなことがあった。
 一番大きかったのは、青色ダイオード特許の対価請求訴訟で、まったく誰も想定していなかったのだが、200億円だか300億円だかの支払いを認める判決が出た。この裁判は結果的に6億円程度の支払いで収まるのだが、この被告となった日亜化学工業は中小企業に分類される企業である。これがいきなり300億円とか言われると、会社が存続できなくなる。
 これは司法の完全敗北なのだが、これが問題視された。
 それでなし崩し的に、発明者の権利は発明者を養っていた企業の権利になり、その権利が合法であるかどうかの判断は、司法から取り上げられて、中央省庁に移った。
 わたしはこれでも、日本特許法の正しさに、救われてきた人間だ。
 無法地帯に等しいWeb業界にいて、さんざんな目に遭った身としては、法律がちゃんと守られる世界というのは、警察署に常にいるような安心感を感じていたのだ。
 だけれども、それは変わってしまった。

 わたしが冗談半分で両親に言うことは、もし日本に油田があることが見つかって、それで、一切の年金問題とかが解消してしまえばどんなにいいだろう、ということだった。
 日本がエネルギー獲得コストとして払っている、資源代が一切消えれば、バラ色の日本になる。石油代が0円になれば、世代間の配分争いなどなくなる。たぶん多くの人は、この考えを妄想だと思うだろう。
 しかし、そうではないのが特許の世界だ。
 もしメタンハイドレードを、きわめて安価に採取する方法が開発されたら?
 これは技術的に今はできていないが、石油代替油分を生産する藻類を海水で大量生産する方法が実現したら?
 おそろしく効率の良い電池が発明されて、再生可能エネルギーを蓄積する安価な方法が開発されたら? 
 たぶんそれらの多くは夢物語だと言われると思う。
 たしかにわたしは夢物語の世界に生きている。
 でも、だれかがそれを実現したときに、どうするのだろうと思うのだ。
 石油代を0円にした人にどう報いればいいのだろう?
 そもそも青色ダイオードは夢物語だと思われていたのだ。

 わたしは入院生活が長かったので(心臓の問題で3回手術をした)、看護師さんとたくさんの話をした。絶対安静で、ベットに寝て上を向いてしか食事ができない状態で、看護師さんに口に料理を運んでもらった。
 それがあまりにも辛かったので、なんとかならないんですかねえ、と聞いた。
 もちろんわたしは看護師さんに改善を求めているわけではない。
 それが当たり前なのだ。
 これでは全世界的にほとんど患者が感じている不便であり、辛さであり、それは明らかに改善の余地があるものだった。
「もし、この辛さを改善できる器具を考えることができれば、大儲けできますよ」
 わたしが指摘したのは、そう言った医療器具はほとんど未開拓の広大な利益の源泉で、もし何か画期的な器具が生れれば、あっという間に世界中に広まりますよ、ということだった。
 とにかくつらいのだ。
 わたしは金もうけをしようと言っているのではない。
 この辛さを取り除けばその報酬はあなたに入りますと言っているだけなのだ。
 これが特許法だ。
 もしその利益が看護師さんではなく、大病院のものになってしまったら、どんだけ看護師さんはやる気をなくすだろう?
 患者は幸せになり、発明者は儲かる。
 何の問題があるんだろう?

 日本の特許法は東大の中山先生と言う思想的な中心の方がいて、その方が定年で退職されたとたんに崩れ始めた。
 後任の学者の書いた文章を日経新聞で読んだが、御用学者というものがここまで事実を捻じ曲げて書くものなのだと衝撃を受けた。おそらく中山先生も、長らく思想的な中心であることに問題を感じたのだろう。それは否定しない。しかし、それに続く流れが、あまりにもひどかった。東大閥でもっと優秀な人をわたしは大量に知っているんですけどもね。
 たぶんわかる人はわたしの念頭に浮かんでいる人が、辺境で研究に没頭している人だとは分かっていると思うんですけどね。

 これは具体的にたった一人しか指していない。

| 雑感 | 01:53 | comments(0) | trackbacks(0) |









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