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hikaliのゲーム論(22) 情報の開示順のマジック 動の物語解析(3)
 

 こんばんわ! hikaliです。
 えーと、前回、中途半端なところでぶちっと切れたのですがいいところで切ってみたのですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

 さて、前回は、・・・あ、あのシナリオ、タイトル言えないんだったw
 PBMで実際にやったシナリオを例にして、どうやって情報を積み上げていくのか、という話をしたつもりなのですが、途中でぶちっとやったので、若干分かりにくいかと思うのです(^_^; 

 ■前回のおさらい

 というわけで、引用してみましょう。
 こういう厚かましさは、案外必要だと感じる、今日このごろです(^_^;
 この話は、ヒロインの情報をどう組めば、うまくいくのか、という部分の話です。
 これを拡張すると、シナリオの情報の組み方みたいな話になるのです。


 ユーザ視点で見てみましょう。

 1.旧ヒロインから、新ヒロインへの受け渡し

 まず、旧ヒロインは前作で、前作からのプレイヤーと心を通じ合ってますし、ほとんどが親友に近い関係を築いていますので、自然に旧プレイヤーの関心は、なんで、旧ヒロインはレースに出ないのか、という話になります。
 そこで、旧ヒロインは、レース自体を束ねる立場に立たなければならなくなったから、という答えがされるのですが、これは案外理不尽です。イチローがなぜかGMをやらんとまずいから引退した、みたいな話です。この理不尽さは、りおねに対する協力を引き出すのには、有利です。
 そんなのおかしいよ、を共有しているからです。

 新ヒロインは、なんの苦労もなく、その座を得たように見えます。
 もちろん、そんなことはないのですが、非常に熱心な割には、下手くそです。あぶなっかしいといいますか、いつ事故ってもおかしくないぐらいの腕です。なんで、こいつが新ヒロイン? と思わせたら、勝ちです。
 こいつが、爆薬なんです。何重にも、爆破点が仕掛けられているんです。
 なんで、りおねちゃんじゃないの?
 なんで、あなたなの? なんです。もちろん、それに応えるだけの資格は持っているのですが。それがなかったら、ヒロインにはしない。そんな、つまらんシナリオは、書きません。

 2.みりーが主張を始める

 みりーは、ありえないぐらい率直に、現状を語る。素朴に、自由に、なにものにもとらわれずに、奔放に語って、この縛り付けるところが何もない感じが、好かれた理由なんでしょうね。
 ここへ来て、プレイヤーはあっけにとられます。
 こいつとどう付き合っていいのかと。
 困ったやつなんです。
 そこで、おいうちのように、爆弾を投げるのですね。
 この子は、もう、半年も生きれないと。
 一言で言えば、あと二回しかありません、と書いたんですね。

 引用ここまでです。
 ちなみに、実際にはこれで爆発しました。

 はい、厚かましいですね(^_^;
 この物語については、いろいろ説明していない部分が大量にあるのですが、ポイントを絞らないと、長くなりそうなので(長くなんて、手ぬるい話じゃないですけどねw)、ぎゅっと切り詰めて書いていきます。

 ちなみに、この物語は4回の物語。
 つまり、毎月マスターとプレイヤーのやり取りを手紙でして、四回で終わる物語なんです。たった四回? と思われるかもしれませんが、いえいえこれでぴったり。起承転結の4回で充分。
 前回は、起と承の説明をしたのです。
 起でなんでこうなったのかを聞きに行って、承で新しく登場したみりーの性格を深堀した。
 前回お話したのは、この部分です。プレイヤーの1回目の反応と、2回目の反応を書いたのです。
 これで物語の仕掛けはばっちり。
 あ、これは多分書き忘れているのですが、みりーは、13歳ぐらいの華奢な女の子です。


 ■転のはじまりのつくり方=爆薬起爆の仕方

 で、前回、2回目の終盤について、あんま語ってなかったので説明するのですが、ちょっと書き始めるとここは長くなるんですね。といいますと、1回目の終盤が承の始まり、2回目の終盤が転の始まりになるので、実際には転の話なるのです。
 実際には、この転の始まりで、これまで着実に伏線として積み上げてきた爆薬に着火します。つまり次回である第三回から、怒涛の大混乱状態が始まるのです。参加するプレイヤーのみんながどうしようどうしようと慌てふためき、様々な行動を取ります。
 そんな、とても重要な爆破点なのです。

 かるくひょいひょいと書いているので、伝わりにくいんじゃないかなあと思うのですが、後ほど、実際に爆発させた実例を引用しますので、ご安心ください。これはひどいw ここまで煽っていいのかw と思っていただけること請け合いです(^_^;
 その前に情報を整理させてください。

 ここで開示された情報は以下のとおりです。

 ・みりーは半年後に死ぬほどの重病人
 ・すさまじい精神力で、それを悟られないようにしていた。
 ・レースカーに乗りたかった(これはこのシナリオのヒロインになりたかった、と読み替えてもOK)
 ・数千億円の金を投じたスポンサー(正確には、ヒロインになりたくて、乗っ取ったw)
 ・お姫様である。
 ・しかし、それは秘密にしていた。

 これが承の最後、つまり四回中の二回目の最後で全部開示されたのです。
 やっていることがわかるでしょうか。
 実装論的なテクニックは省きますが、ようするに、二回目のラストで、これが全て伝わるように手配したのです。

 これが、レースでクラッシュすることによって発覚するようにしました。
 つまり、実際には、競馬の話だったので落馬なのですが、圧倒的に勝てそうなレースでクラッシュして、医者にかかるんです。そこで、生存していること自体がおかしいぐらいの重病で、立っていることが信じられない、という見解が開示されるのです。


 ■爆破の実際例

 今、過去の原稿を読んでいるのですが、この辺は、かなり手数を使って、渾身のフルコースをひねり出している感じなので、ちょっと全文紹介すると、解説しきれる気がしないのですが、ポイントとなっている地点だけ引用しましょうか・・・。
 ディック・フランシスへのオマージュといいますか、ほんとディック・フランシスを吸収しつくした時に書いたんだなあと、思ってしまうのですが・・・。

 このシーンは、ちょっと食付きが弱いなあと思って、ちょっとやりすぎて、爆発しすぎてしまって、後に収集を付けるのが大変だった例です。
 なので、ある意味では失敗なのです。
 多分読むと、うわーw、ほんとにこいつ爆弾投げまくってるw
 テロだろ、これwww
 と思える内容です。
 まあ、結果オーライで、熱狂的な状態をうまく作れたのですが、まあ、ある程度、やりすぎな例として読んでいただけると幸いです。

 まずは、クラッシュ(というか落馬)をした後の、会議でのシーンです。
 みりーを乗せるのをやめようという論調の中で、前作のヒロインが拒否します。
 このシーンは、前作のヒロインで、今回、会議をしきる役になるしかなかった女子高生の発言から、転が始まります。

「わたしは許しません」
 ふいにりおねが言った。委員たちが戸惑い、驚愕の表情をりおねに向ける。一人が、
「なに馬鹿な事を言っているんだ! ○○○人だぞ、敵なんだぞ!」「構いません。しかし、彼女をスノゥに乗せない訳には行きません」「なぜだ?」
 さっぱりわからないというように委員は驚く。
「彼女が最高の騎手だからです。走らないのは競馬界の大きな損失になります」「馬鹿な。負けたではないか。落馬。重傷でグランプリでの勝ち目もない」
 りおねはキッと表情を怖くした。
「立ち上がります、きっと。明日、明後日にはまた乗っています。そして、勝つ。こんな凄い事がありますか? 今年のグランプリは素晴らしいレースになるはずです。誰も忘れる事のできない」「あれは、へたくそだ。今日の落馬だって、分かるだろう? 完全に騎手のミスだ。委員長がわからないとは言わせないぞ?」
 りおねは震えた。そして怒鳴った。
「騎手は機械ですか! 騎手は人形ですか! 馬の上に乗っかっている付属品ですか! あの子は最高の騎手です。確かに下手糞、そうです。でも、スノゥをあれだけ本気にさせる騎手がどこにいると言うんです!」

 スノゥというのは、馬だと思ってもらえると嬉しいです。
 このシーンは、スノゥに乗っていた旧ヒロインと、スノゥに乗ることになる新ヒロインの受け渡しのシーンなのです。
 ここから、ミリー側にシーンが移ります。
 実装論ですが、この辺はぱつぱつぱつと、シーンを短めに切って、中継風にしました。ようするに4〜5個ぐらいの、これは高度な言葉なのですが、結果のダイジェストを、中継風に伝えました。

 その中継は、みりーに移ります。

「馬鹿言うな、おれはすぐにでも乗るぞ!」
 みりーは駄々をこねたが、東が、
「とにかく、酷いお怪我です。それが治るまでは」「おい、東! ふざけるな! こんなのかすり傷だ」
 東は黙った。医者も同意し、確かにあなたにとってはかすり傷だと呟く。そこへりおねが到着する。
「み、みりーちゃん……」「おい、同僚だろ。ちゃんはよせ。みりーでいい。……なあ、おまえには分かるんだろ、今日のレース?」「うん」「おれのミスだ。スノゥには悪い事をした。おれには、あいつに乗る資格がねえ。だからよ、すこしでも上手くなりてえんだ」
 りおねはうんうん頷く。みりーは医者を見て、
「あの馬鹿を何とかしてくれよ、乗るなって言うんだ」
 りおねは医者を見た。医者はため息を、りおねをうながし、別室へと連れて行く。りおねは医者から聞いた。
「医学の常識から外れています。立っているのが不思議なぐらいです」「それで乗るのは?」「馬鹿な事を言わないで下さい!」「ストップは許しません」
 医者は愕然とする。それから、
「殺人ですよ、それは。それでも委員長ですか?! お父上ならば、絶対に止めます」「父は……、父はそんな人ではありません」「え?」「父がまず考えるのは、スノゥを走れなくする事、次に、グランプリを中止する事を考えます。わたしにはどちらも出来ません。だから、乗せるしか……」「そ、そんな……」
 医者は黙った。りおねは慎重に聞いた。
「あとどれぐらい持つのですか?」

 ここから、追い打ちに入ります。
 この辺もぷつぷつと中継風にダイジェストで、いきなりシーンを取り出す形で書いています。そういうやり方でしか、うまくまとめられないシーンなのですね。逆に言えば、こうやればなんとかなる、という感じなのですが。まあ、実装論になるので、やめましょう。

「なあ、光莉。何でだろ? 身体が動かねえんだ。寝てる間に麻酔でも掛けられたに違いねえ」
 みりーは、光莉に言った。みりーは続けて、
「なあ、怖いよな。おれ、怖い……。身体のちからがないんだ。寝てるのも辛い。自分の身体が重いんだ。なあ、このまま動けないのかな? このまま冷たくなって、なんの面白くもない、つまらねえ肉塊になるのかな? おれは嫌だ。こんな風に縛り付けられて、身動きできなくて、つまんなくて、それでカラスどもに突つかれるんだ。どこもかしこもだ。胃袋だの、胸だの、肝臓だの、脳みそだの。それでも、動けないんだ、ずーっとだ」
 気付くとみりーは泣いていた。ぼろぼろと涙が零れた。光莉は、みりーの手を握り、
「じきによくなりますわ……」「おう……、当たりめえだ。明日になればぴんぴんしてる。明後日になればスノゥに謝ってる。次の日には上手くなってる」
 しきりにそう言ってみりーは瞼を閉じた。
 そして次の日、みりーはベッドから脱走していた。

 以上が、ポイントを抜き出した転の始まりですが、これだけでも、ずいぶん手数がかかってますね(^_^;

 このシーンは、落馬シーンから、とても手数を尽くして組み上げている転の始まりなので、なかなかお伝えするのが難しいのですが(要するにここへ突入するために、あらゆるところで手を尽くしているんですね)、ああ、これがストレートに効く状況を作り上げていたのであれば、爆発するだろうなあと、思っていただけると、嬉しいというか、細かく全部説明すると本5冊ぐらいになる、という感じです。

 ここで、りおねの「わたしは許しません」という発言が、なんでここまで執着するのか、と思えるかもしれません。

 これは、そこまでに、それが自然である、という状況を作り上げていたから出せた言葉だったんです。
 起承はここへ向けて作り上げているので、細かいところをあげるとキリがないんですね(^_^; すっごい細かいところをひたすらに積み上げて、ここで爆破できるように、準備をしていたのです。これが爆薬を積むという感覚なんです。
 とてもわかりやすい、落馬シーンを引用すれば、

 駆け寄った。誰もが色を失っていた。
 ふいに、角がひかりを放った。かつての相棒がなにをしようとしているのか悟ったりおねは愕然と、慌てて、
「駄目、スノゥ! あなた、走れなくなっちゃう!」
 そう叫んだのをノビは聞いた。えっとそっちを見る間に、観衆がざわめく。りおねに縋り付かれたスノゥの角を小さな手が掴んでいた。頭を振り、力なく上半身を起こし、呆れたようにため息。無傷なのか何の気もなく立ち上がった。手を腰に、茫然とするりおねを見つめる。
「なんか、妙なことになっちまっちたな。おい、おまえ! そんな情けねえ顔すんなよ、……おれは平気だ」
 スノゥの鼻頭を撫でた。どよめきが歓声に変化したが、みりーは不機嫌そうに眉をしかめ、吐き捨てる。
「敗者に拍手なんかするなよ……」
 あしらうように片手をあげる。そこへ東と光莉が走ってきて、蒼白な顔をする。東が、
「だ、大丈夫……、ですか?」「おう、おれは、だ…」
 笑おうとした所で、身体の防衛機能が働いた。みりーの顔が歪み、吊り糸を切られた操り人形のように崩れる。気力で誤魔化していたみりーの身体は負った重傷にふさわしい悲鳴を上げ始めた。りおねが冷静な判断でスノゥの手綱を引いて離し、みりーは慌てた医師に担架で運ばれた。無傷なわけがない。
 鎖骨とあばら何本かを骨折、全身に何個かの打撲。全治は知らない。しかし、聞く所によると、障害騎手はその程度の怪我なら二三週間で、もっと果敢な人は数日で騎乗したがるようになるらしい。

 なんとなく、整えている感じがわかるでしょうか。
 このシーンは、みりーが常識を無視して、気力だけで立っていたということがわかるシーンです。これはわかりやすいスポーツマンシップなんです。あの舞台に立ちたい、あそこに立つためなら、どんな障害でも越えてみせるという、執念みたいなものなのです。
 みりーは祝福を受けたいんです。
 勝って。
 これだけなんです。
 祝福を受けたいという、欲望をむきだしにしているんです。
 勝ちたいと、思っているんです。
 少女じみていて、意外性を持たせているのですが、この、ちょっとだけずらすというのは、案外うまくいくんですね。

 これは、よく、勝者のメンタリティーと言われますが、わたしはそれをディック・フランシスに学んで、それをよしもとばななのTSUGUMIのつぐみに与えてみたらどうなるだろうと、考えてみたんです。
 いや、ずらしまくって、ごまかしているんですね(^_^;

 この話は、非常にシンプルです。
 わたしにありがちな、とてもロマンチックな話がベースになっている。
 つまり、半年後に死ぬ事が決まっている少女が、最後の願いとしてレースに出て、勝って祝福される幸せを味わってから、死にたかったという、その一点です。

 しかし、これでは物語にならないので、よしもとばななのTSUGUMIと、ディック・フランシスを使って、無理やり物語に仕立て上げているのです。
 よくよく核を見ると、むちゃくちゃなんです。
 単に、わがままな女の子が、お前らに祝福されて死にたかったと言っているだけの話なのです。
 それがうまく通ってしまった話なのです。

 実際に、シナリオ会議にかけられた時には、このヒロインは、わがまますぎるので、プレイヤーに好かれないのでは? 大丈夫か? という疑問が投げられました。

 わたしは、適当なので、あー、いや、これ、よしもとばななですし、TSUGUMIなんで、売れてますんで、たぶん大丈夫ですよぉ〜♪ これぐらい軽いんですね(笑)。

 わたしとしては、みりー砲がどんだけすごいかが楽しみすぎて、ぶっぱなしたくて仕方なかったんですw もう、これが炸裂した時にどうなるかが楽しみすぎて、仕方なかった。
 もうそれしか考えていない。
 みりー砲炸裂させるための準備を、嬉々として、鼻歌を歌いながら、起承と着実に手配していく。そんな前半のセッションでした。そして、腕によりをかけて、ぶっぱなしたんです。


 ■情報の開示順のマジックのはなし

 さて多くの方が多分忘れていると思うのですが(わたしも忘れていた・・・)、これはみりーというヒロインの情報の開示順で、物語が大幅に変わる、という話でした。

 一番簡単に問えるのは、みりーが事情を全部話した上で、この物語の開始から登場していたら、うまくいっていたのか? ということです。

 この辺はそのメカニズムがわたしもうまく分かってないので、感覚的な話になりますが、すっごいつまらない話になっていただろうと想像できるのですね。

 つまり、起承で開示されない情報があって、転の始まりで開示されて、転に突入するという形は、わたしの経験則的には、うまくいく形なんですね。
 なんで、これがうまくいくのか?
 これが解明できたら、わたしの動の物語解析は完成するのですが、そんなに甘い話ではないんですね(^_^; はじめからことわっておきますが、わからないんです。

 ただ、これだけは言えます。
 情報の開示順には、マジックを仕込む余地がある。

 マニュアル的にこうすべきというのは、多分ありません。
 でも、情報の開示順に注意して、意識して考えたときに、マジックが生まれるかもしれません。

 とても消極的で申し訳ありません(^_^;

 わからないのです。
 論理的には、起承転結型なんだから、転で情報を全開にするのは当たり前だろ、になるのですが、なんで、起承転結型がいいのか、という質問には答えられないんです。うまく答えられたとしても、朝日新聞の天声人語が、起承転結型なのだから、それに習って、なにか問題が? と言うぐらいしかないのですが、じゃあ、イギリスだったら?
 シェイクスピアだけど、あれはあれで、起承転結なんだな・・・。
 英国に起承転結ってあるの?
 あれって、中国の五言絶句じゃない?
 とまで突っ込まれると、深淵にようこそ、ここが最前線です、となるのです。

 この深淵から、いろいろな作品を見上げてみましょう。
 論理的に、なんで起承転結がいいのか、説明できないんです。
 だから、やろうよ。
 それが動の物語解析なのです。


 ■次回のはなし。くらやみの真っ暗け。

 次回の話は、くらやみをぼくたちは、つねに時速60キロで走っている、という話です。
 たぶん、この自覚は、ほとんどの方はないはず。

 それを説明し尽くして、どんだけくらやみを走っているかを実感していただく話です。

 これを通して、くらやみの中での判断をどんだけしているかを、わかってもらう話です。それに伴って、くらやみの中の灯火がどれだけまぶしいかの話です。

 わかりやすい例えをしましょう。

 あなたは交通量の多い幹線道路を走っています。
 片道1車線の道路で、対向車線はたくさん流れていますが、あなたの車線は流れていません。つまり空いているのです。
 突然に、前の車のブレーキランプが灯りました。
 前はガラガラなのに。
 なぜ?

 わかりますか?
 たぶん、運転歴がある人には、ああ、なるほどと思う内容です。

 あなたはブレーキを踏むと思います。
 でも、もし、ブレーキランプが灯ってなかったら、追突していたかもしれません。
 なにが起こったんでしょうか?

 時速50キロで走っているのに?
 前を走っている車の意図がわからない?
 そんなリスクを犯して、あなたは車を運転してるんですか?

 くらやみなんです。
 全然わからなくても、みんな平気で過ごしているんです。

 この話です。

 ちなみに、さきほどの車は、忘れていたかのように、右のランプをつけました。見ると、そこは24時間運営のスーパーの駐車場の入り口。
 右折したかったんですね。
 右折のランプが早かったら、迷わなかったんだけれども、この辺、情報のでる順を考える上で、いい例かも。

 くらやみなんだと、思うことが大切なんです。

 以上、次回にしましょう!


JUGEMテーマ:ゲーム
| hikaliのゲーム論 | 23:04 | comments(0) | trackbacks(0) |









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