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<< 為替が動いた。 | main | 【完結】喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その5 >>
喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その4

続きです。


 過去のエントリーはこちら。
 ■【小説の書き方を教えてください】<楽な範囲でやってみた
 ■小説の書き方の話
 ■小説的な表現の実験です・・・、すみません・・・。
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その1
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その2  
  ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その3  



 このシーンを作っている。

 ・主人公がカフェで紅茶を飲みながら、論文を読んでいる。
 ・ヒロインが入ってきて、コーヒーを頼む。
 ・いらいらとするヒロインをちろちろ見る主人公。
 ・紅茶が出てくる。
 ・怒るヒロイン。
 ・主人公がなだめる。
 ・冷たいヒロイン。
 ・しかし、主人公が読んでいる論文を見て、おっと思う。
 ・ちょうど今の取引に使えそうなネタなのだ。
 ・説明して欲しいと言う。
 ・一時間で突貫でレクチャーする。

 で、

 ・達也がカフェで論文を読んでいるところから始まる冒頭
 ・達也がカフェに入ってくるところから始める冒頭
 ・通りを歩いているところから始まる冒頭

 の三つの冒頭を書き、その差異を示すことによって、使われている技術を明らかにしてきました。いい加減、飽きたというか、冒頭ばかりを書いているのも馬鹿らしいというか、つらいので、話を先に進めましょう。
 とりあえず、比較的出来のよかった第三の冒頭をベースに続きを書いていきます。
 冒頭は何気ない日常を書いていますが、ここから非日常的な(そして誰でもぶつかりうる)ドラマを書いていくことになります。
 ですので、これまでの描写とは若干違った技法が出てくるはずです。
 こういった日常とドラマをごちゃごちゃにしながら、揺さぶっていく推理小説の群を日常の謎系というらしいです。あんまり事件でがんがんに引っ張っていくと言うよりは、日常の中に事件を発見するという感じでしょうか。
 いま書いているのは、それに古美術系のうんちくが混ざっていく感じ。
 あー、それに、旅情系が混じる(単純にわたしが好きなので)。
 なので、実態としては著名な古美術商の営業担当の日常という感じでしょうか。

 とりあえず、まあ、さっさと書いてしまいましょう。
 ぐだぐだ言っていても、まったく進まないゾ!
 とっとと書こう。


 では。


 せわしい学内を抜けて、寒々とした街路樹の間を通り沿いに歩くと、達也のなじみのカフェ、シャムロックがある。
 騒々しい通りを十分も歩くだけの価値はある。
「いらっしゃい」
「紅茶ね」
「水曜日ですからね。マスター、紅茶!」
 はじけるような久実の声に、抱えた学会誌と論文と喧々諤々の議論の束を下ろし、達也はほっと腰を下ろした。
 やわらかな日差しの向こうの寒空に、飾られたゴールドクレスト。
 静かなインストゥールメンタルは、甘いクリスマスソングに変わっていた。
「どうぞ」
 久実が湯気をたてるティーカップを置く。
「雪でも降りそうですね。飾ったんですか」
「大変だったですよ。マスター、凝るから。降ってもらわないとやってられません」
「どうして?」
「入るんです、お客さんが、たぶん、寒いから」
「へえ」
 シャムロックの午後三時はいつも閑散としている。ランチとパブで賑わうすこし高いカフェは、騒々しい研究室からの逃亡先としては絶好といえた。
 論文のページを繰り、達也は三色のボールペンでラインを引いていく。
 カップに口をつけると、空気に香りがとけた。
「すみません」
 唐突に扉が開き、落ち着いた女性の声が響いた。
「ここ、煙草吸えますか?」
「ええ、わたしも吸いますから」
 奥からマスターが顔を出し、達也に大丈夫だよな、と念を押す。
「ええ、構いません」
 なにげなく視線を上げたつもりが、釘付けになった。
「じゃあ、ホットを」
「はい」
 スーツ姿の女性は近くのテーブル席に座る。達也と歳は変わらないのではと思えるほど若く、その若さには不似合いなほどの大きな革のトランクケースを携えている。長い黒髪にぴったりの黒縁の眼鏡をいじり、ほそい煙をくゆらせて煙草を吸った。
 驚くほどの美人だった。
 達也は生まれて初めて、心が動揺するのを感じた。
「どうぞ」
 久実がティーカップを置き、砂糖とミルクを添える。
 若い女性はゆっくりと煙草を消し、それから静かに言った。
「これは紅茶です。わたしはコーヒーを頼んだつもりだったんですが」
「ホットって」
「ホットコーヒーです」
 マスターが奥から顔を出し、遠回しに言った。
「入れ直しますよ、アイリッシュしかありませんが。お時間は大丈夫ですか?」
「ええ、多少時間はあります」
 若い女性はちらりと時計を見る。
 ビジネスウーマンにはとても見えない。それは革のトランクケースがコンクリートのオフィスビルには不似合いに思えたし、着ている服だって、古風なチェック柄のスカートに、淡い灰のベスト、ベージュのコートは趣味的と取られても文句は言えない。
 達也は何人かの付き合った女の子たちを思い起こす。
 そして思う。
(この人はクリスマスをどう過ごすのだろう?)
 とたんに気恥ずかしくなり、論文に目を向ける。ボールペンで線を引こうとするが、肝心な内容がまったくあたまに入ってこない。カチカチと色を変えてみるが、変わるのは芯で気持ちではない。
(まいったな)
 久実がおそるおそるといった様子でホットコーヒーを運んでくる。
 案の定、若い女性のどこかでなにかがカチンと鳴る音が、気まずい店内に響いた。
「これは?」
「あ、あの・・・」
 カップには攪拌されたコーヒーと、その上に大量の生クリーム。そして、普通なら、
「ウィスキーは入っていませんよ」
「あ、当たり前です」
 マスターは困ったなあと言うように頭をかく。
「当店ではコーヒーはアイリッシュコーヒーしかご用意できないのです。当店はアイリッシュ・カフェでして・・・」
 女性は、細い指を眼鏡にあて、冷静に何かを考える。
 低く、落ち着いた声が問い詰めるように言う。
「なぜ、それを先に言わないの?」
「あー、いや、その・・・」
「ちょっと」
 思わず、達也は声を出していた。
 女性が達也を向いた瞬間、その視線が合う。
 達也はそれをあまりにも無防備に見つめてしまったのだ。
「なんですか?」
「いえ、言ってましたよね、アイリッシュしかないって、マスターが・・・、それに」
「それに?」
「クリスマスですし・・・」
 あきれたように立ち上がり、達也のところまでやってくる。
「もう、クリスマスだから、コーヒーは出せないというの?」
「いえ、そうではなく、ほら、聞いてください、クリスマスソングです、この曲は確か・・・」
「ハッピー・クリスマス。ジョン・レノン」
「そうそう、それですよ」
 女性はあきらめたようにため息をつき、椅子に腰を下ろす。
「落ち着けってことでしょ?」
「ええ、まあ・・・」




 っと、こんなもんか。
 長え・・・。
 結構、貴子が動きにくくて、ぐちゃぐちゃといじってしまった・・・。
 あんまり出来はよくないなあ。

 えーと、この文章自体は、あんまり出来のよくない、べたっとした文章。
 ただ、この状況を成立させるのがとても難しくて、文章的な出来を気にする余裕がなかったという感じ。これをベースに第二稿で、この辺を修正していく。
 しかし、このレベルになると、さすがに力不足が目立ってきますねえ。
 へたですねえ(笑)。
 それなりに書けるからと言って、えっちらおっちら書けるレベルで、負荷が高いシーンになると、どうしても、そのシーンを成立させることだけでいっぱいいっぱいになってしまう。
 そのために第二稿が必要になる。

 このシーンは貴子と達也をくっつけるシーンで、しかも見ず知らずの人が会話するところまで持ってくのは、結構難しい。
 おっと、86行もあるのか・・・。
 たぶん、75行ぐらいまで絞れるはず。

 このシーンは、コーヒーと間違って紅茶が出てくるだけでは、貴子が動かない感じだったので、さらに、コーヒーのつもりがアイリッシュ・コーヒーだったという展開で貴子を怒らせている。
 ちなみに、このアイリッシュ・コーヒーが出てくるのは、マスターのいじわる心。これはマスターがからかっている。なので、貴子はその挑発に乗ってしまう。という展開だったりする。
 ここはわざとなんです。
 なので、この話の最後の方で、
「あそこでアイリッシュ・コーヒーを出したのは、わざとでしょ」
「あ、ばれてましたか。ぜひあなたのようなすてきな方には、当店のお客さんになっていただきたいと思いまして」
「それだけ?」
「わたしは、シャムロックが好きなんです。そこにいらっしゃるお客さますべてを含めて」
 といったような、告白をするシーンを用意する。
 (この会話はちょっと甘い感じはするが・・・)
 わざわざこの展開を持ち出しているのは、マスターがさっと場をおさめてしまいそうだったから。
 あとは見るべきところはないですかねえ・・・。

 どんだけ、序盤で喚起したイメージが残って、このシーンに突入しているかというところもある。この辺は、さすがに分けてかいているので、ぶちっと切れてしまっている感がしないでもない。これは修正しよう。
 クリスマスで全部を解決しているのは、貴子がこのカフェになじんでいく様子を書きたかったから。ここは、クリスマス気分を楽しむ、ほっと一息をつくカフェなんだよ、ということを、カリカリしている(大きな商談前なので)貴子と対比させることで、カフェのほんわか感をだそうとしているのです(そして、まだ上手くいっていない)。
 こういう、たくさんのイメージを縒って、自然な形として仕上げるのが、非常に難しい。
 流れを使ったり、イメージのぶつけ方で調整したり、セリフの使い方だったり、イメージを融合していく。それが小説を書くと言うことだったりするのです。


 まあ、よい。
 こんなにまじめに書いたのは久しぶりだ(笑)。
 修正を行ってみることにしましょう。
 すこしの修正が、だいぶリズムをよくするのだなというのが分かると思うのです。


 せわしい学内を抜けて、寒々とした街路樹の間を通り沿いに歩くと、達也のなじみのカフェ、シャムロックがある。
 騒々しい通りを十分も歩くだけの価値はある。
「いらっしゃい」
「紅茶ね」
「水曜日ですからね。マスター、紅茶!」
 はじけるような久実の声に、抱えた学会誌と論文と喧々諤々の議論の束を下ろし、達也はほっと腰を下ろした。
 やわらかな日差しの向こうの寒空に、飾られたゴールドクレスト。
 静かなインストゥールメンタルは、甘いクリスマスソングに変わっていた。
「どうぞ」
 久実が湯気をたてるティーカップを置く。
「雪でも降りそうですね。飾ったんですか」
「大変だったですよ。マスター、凝るから。降ってもらわないとやってられません」
「どうして?」
「入るんです、お客さんが、たぶん、寒いから」
「へえ」
 シャムロックの午後三時はいつも閑散としている。ランチとパブで賑わうすこし高いカフェは、騒々しい研究室からの逃亡先としては絶好といえた。
 論文のページを繰り、達也は三色のボールペンでラインを引いていく。
 カップに口をつけると、空気に香りがとけた。

「すみません」
 唐突に扉が開き、落ち着いた女性の声が響いた。
「ここ、煙草吸えますか?」
「ええ、わたしも吸いますから」
 奥からマスターが顔を出し、達也に大丈夫だよな、と念を押す。
「ええ、構いません」
 なにげなく視線を上げたつもりが、釘付けになった。
「じゃあ、ホットを」
 スーツ姿の女性は近くのテーブル席に座る。達也と歳は変わらないのではと思えるほど若く、その若さには不似合いなほどの大きな革のトランクケースを携えている。長い黒髪にぴったりの黒縁の眼鏡をいじり、ほそい煙をくゆらせて煙草を吸った。
 驚くほどの美人だった。
 達也は生まれて初めて、心が動揺するのを感じた。
「どうぞ」
 久実がティーカップを置き、砂糖とミルクを添える。
 若い女性はゆっくりと煙草を消し、静かに言った。
「これは紅茶です。コーヒーを頼んだつもりだったんですが」
 小首を傾げる久実に、鼻白んでいう。
「ホットコーヒーです」
 マスターが奥から顔を出し、遠回しに言った。
「入れ直しますよ、アイリッシュしかありませんが。お時間は大丈夫ですか?」
 若い女性は時計を見て、顎を揺らす。
 会社勤めにはとても見えない。鞄がオフィスには不似合いに思えたし、古風なチェック柄のスカート、淡い灰のベスト、ベージュのコートは趣味的と取られても文句は言えない。
 達也は何人かの女の子たちを思い起こす。
(この人はクリスマスをどう過ごすのだろう?)
 血液が全身を駆け上るのを覚え、論文にまた目を向ける。
 線を引こうとするが、肝心な内容がまったく入ってこない。
 カチカチと色を変えるが、変わるのは芯で、気持ちではない。
(まいったな)
 おそるおそるといった様子でホットコーヒーを運ばれてくる。
 案の定、若い女性のどこかでなにかがカチンと鳴る音が、気まずい店内に響いた。
「これは?」
 カップには攪拌されたコーヒーと、その上に大量の生クリーム。そして普通なら、
「ウィスキーは入っていませんよ」
「あ、当たり前です」
 マスターは困ったなあと頭をかく。
「アイリッシュ・コーヒーしかご用意できないのです。当店はアイリッシュ・カフェでして」
 女性は、細い指を眼鏡にあて、冷静に問い詰めるような声で聞く。
「なぜ、それを先に言わないの?」
「ちょっと」
 達也は声を出していた。
 女性が達也を向いて、視線が合う。
 達也はそれをあまりにも無防備に見つめてしまったのだ。
「なに?」
「いえ、言ってましたよね、アイリッシュしかないって、マスターが、それに」
「それに?」
「クリスマス、ですし」
 あきれたように立ち上がり、達也のところまでやってくる。
「もうクリスマスだから、コーヒーは出せないというの?」
「いえ、そうではなく、ほら、聞いてください、クリスマスソングです、この曲は確か」
「ハッピー・クリスマス。ジョン・レノン」
「そうそう、それですよ」
 女性はあきらめたようにため息をつき、椅子に腰を下ろす。
「落ち着けってことでしょ?」
「ええ、まあ」


 79行。
 だいぶ、表現は削ったはず。
 結構、たくさんの修正をしたので、どこを修正したかは確認をしてください(投げやり・・・)。基本的に削る事しかしていないはずなので(若干入れ替えていたりはするが)、二つの文章を並べてみれば、なにをしたかは分かるはず。
 その結果なにが起こったかを比べてみれば、わたしがなにをしたかは明らかでしょう。
 何というか、伸び放題の植木を刈ったような気分。
 こういうのをイキナリ書けないのかと言われれば複雑。
 まあ、だいぶ鋭いときは、素でこれぐらいは書けそうですが、いつもそんなに研ぎ澄ませて置くわけには、日常生活的にはいけない。神経が疲れ切ってしまう。参ってしまう。
 細かい表現は、いくらでも語る部分はあるのだけど、ちょっと疲れ切ってしまった感がしないでもない。

 知りたいことがあれば、質問を。
 なにも隠すことはないし、結局、小説というのは書き手のバランス感覚がすべてという当たり前の結論に至るのだ。
 精度の問題だったり、考え方の問題だったり、これまで見てきたものの問題だったり。
 碁を打っているみたいな世界なのだ。

 こればっかりは機械化できないなあと、自分で書きながら思ってしまう。
 FPS方面はどうなるかは、わたしには知ったことはないのだけど。
| 物語研究 | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0) | 昨年の記事









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