CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>
本家STORY FACTサイト
NEW ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
  • GB解析 -NG- 邪聖剣ネクロマンサー イシュメリアの悪夢 やったことあるんだよね・・・
    hikali (05/08)
  • GB解析 -NG- 邪聖剣ネクロマンサー イシュメリアの悪夢 やったことあるんだよね・・・
    マイケル村田 (05/04)
  • GB解析 -NG- ウィザードリィ3 ダイヤモンドの騎士 橋爪さんですね・・・
    hikali (03/29)
  • GB解析 -NG- ウィザードリィ3 ダイヤモンドの騎士 橋爪さんですね・・・
    マイケル村田 (03/25)
  • GB解析 -NG- ルパン三世/暁の第三帝国 良作なエンターテイメント
    hikali (01/09)
  • GB解析 -NG- ルパン三世/暁の第三帝国 良作なエンターテイメント
    マイケル村田 (01/06)
  • GB解析 -NG- 邪聖剣ネクロマンサー イシュメリアの悪夢 やったことあるんだよね・・・
    hikali (11/24)
  • GB解析 -NG- 邪聖剣ネクロマンサー イシュメリアの悪夢 やったことあるんだよね・・・
    マイケル村田 (11/21)
  • GB解析 -NG- 新・鬼ヶ島 暗黒の化身を討て! 成功した理由が良く分かりました。
    hikali (06/27)
  • GB解析 -NG- 新・鬼ヶ島 暗黒の化身を討て! 成功した理由が良く分かりました。
    マイケル村田 (06/24)
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
MOBILE
qrcode
LINKS
PROFILE
OTHERS
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
管理人hikaliの開発の日々の備忘録です。
本家はこちら。
http://plaza.rakuten.co.jp/hikali/
<< 【本家更新】スペースノイドの傾向と対策 | main | 浦和レッズのベストフォーメーションを考える2008(21) 【観戦記】清水エスパルス戦 ホーム >>
喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その1

 関連エントリーはこちら。
 ■【小説の書き方を教えてください】<楽な範囲でやってみた
 ■小説の書き方の話
 ■小説的な表現の実験です・・・、すみません・・・。
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その1
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その2  
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その3  
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その4
 ■喫茶店のコーヒーと紅茶へのリベンジ その5



http://q.hatena.ne.jp/1172426828

[1] 「喫茶店でコーヒーを頼んだら紅茶が出てきたので替えてもらった」というあらすじの、小説風の単文を書いてください。

そして

[2] どのような細かいテクニックを使っているのか、1行ずつのレベルで解説してください。



 以前、どうしても書きたかったのだけど書けなかった質問があって、なんで書けなかったのだろうと、ずっと考えていたのですが、最近になってなんで書けなかったのかが分かった気がした。
 これを書くのが難しいのは、コーヒーを頼んだら紅茶が出てきたというシチュレーションがまったく面白くなく、小説にならないシチュレーションだからなんです。
 要するにこれ単体ではストーリーを作れない。
 小説って結構いろいろな状況を寄り合わせて書くので、そこが一番特徴的なのかも知れない。絵画のように、一枚の静物画のような描写があり得ない、と言うところが場面描写の難しいところのように感じてしまう。前後に伸びる何十本ものイメージを場面場面でよりあわせて行くのが小説の描写なんです。
 そう、この説明ができなかったのだ。

 過去のエントリー。
 ■【小説の書き方を教えてください】<楽な範囲でやってみた
 ■小説の書き方の話
 ■小説的な表現の実験です・・・、すみません・・・。



 なので、状況を作るところから説明しないと行けないのですね。

 と言うわけで、喫茶店なので、恋が芽生えるシーンでも書いてみましょうか。
 主人公はどーしよう。文学部の院生で、男の子。文学部の院生が何やってるかなんて全然分からないなあ(笑)。
 まあ、よい。
 で、女の子はどうしましょう。文学少女っぽい子で、大学生にしてしまうと同じ大学に通っている可能性大だからNG、受験生にしてしまうと恋に制限がついてしまうので、NG。働かせてしまうと、どーですかね・・・。職業にもよりけりか。書店の店員だと波乱が少ない・・・。
 あー、どうでもいいけど、これミステリーね。
 (超すごい適当に作っているのは分かるだろうけど・・・)
 主人公は探偵役で、女の子は、おー、美術品のバイヤー(古美術商ね)にしますか。一応見てますからね、美術業界は、わたし。で、まあ、美術品をやるとあちこちでお金持ちのトラブルにぶつかるのでそれを主人公に解決してもらうと言う、美術業界ミステリーにしてしまおう!
 よっしゃできた!

 ・・・と、なんか一つのシーンを作るのにこんなに適当にだが、一応企画まで作っちゃうのか、とたぶん思うはずなのだが、逆に言うと、こうやって状況を整えて上げないと書きにくい。

「前後に伸びる何十本ものイメージを場面場面でよりあわせて行くのが小説の描写」

 だからなんですが、こう主人公がこれからどうなるか、これまでどうしてきたのかがイメージできないと、ちょっと書けない。
 これが書けなかった理由なんです。


 で、この設定から、どう出会いシーンを作りますかねえ・・・。
 えーと、喫茶店はオーダーして持ってきてもらうところでは難しいので、スターバックスとか、うーん、たばこを吸いに来たことにしよう。大きな取引前で、緊張しているのだろう。なので、ドトールとかがいいのかな。
 待った!!! まった! 駄目だ。紅茶が出てこないと行けないんじゃん!
 あー、じゃあ、その辺にあるカフェじゃないと駄目なのか・・・。

 主人公はカフェのなじみの客で、カフェはお客が少ない。
 ので、このカフェは今後、この探偵家業のアジトになるカフェな訳だ。
 はー、ほー。
 これなら私生活を明かさずに展開できるので、後々にそっち方面から話がつくれますねえ・・・。(<ってホント企画になっているよ・・・)

 なんかモデルがあるか?
 あー、うーん・・・(いくつか模索中)。
 あー、あのカフェか・・・。んー、公式ブログまであるらしい・・・。
 元広告代理店勤務のオーナーが、田舎に戻ってきてオープンした店らしい・・・。
 へー。
 って、そんなのはどうでもよくて、とりあえずモデルはできたと。
 これでカフェ周りからも、いろいろ事件を起こせますね。

 こうやってイメージを出していくと、書くべきイメージが大幅に変わってきますよね。
 いきなりぱっと書けないのはこういうところに理由があるのですよ、はい。

 で、この設定で書いてみますか。


 流れとしては、


 ・主人公がカフェで紅茶を飲みながら、論文を読んでいる。
 ・ヒロインが入ってきて、コーヒーを頼む。
 ・いらいらとするヒロインをちろちろ見る主人公。
 ・紅茶が出てくる。
 ・怒るヒロイン。
 ・主人公がなだめる。
 ・冷たいヒロイン。
 ・しかし、主人公が読んでいる論文を見て、おっと思う。
 ・ちょうど今の取引に使えそうなネタなのだ。
 ・説明して欲しいと言う。
 ・一時間で突貫でレクチャーする。

 こんな流れでどうですかね。
 超ありがちな展開ですが、これならそれなりにユニークなイメージは作れそう。

 ちょっと冒頭を作ってみましょう。
 2、3種類作ってみて、前にシーンがあるとないとではどれだけ作る難しさが分かるのかを示してみましょう。
 シーンの重要な点としては、入ってきたヒロインがあまりにも美人でみとれるシーンがとても重要なのですが、ここをうまく作るために、空気の流れを作らなくてはならない。ここにどうやってうまく入るかなのですが、まあ、ごたくはよい。
 ちなみに、これは昨日、大型電気店でAdobeのCS4を予約しに行ったときに、こういう文系美人を見てしまって、あらら、美人ですな、と思ってしまったから。
 で、おっと、これとコーヒーと紅茶を絡めれば話になるんじゃん?
 と思ったために、こんなもんを書いているのです(^_^;
 美人を見て、これは話のネタになるなんて、そっちを喜ぶのだから、変な奴らなんですが・・・、書いている人たちは。

 えーと、なんだ。
 ごちゃごちゃ言わずに書くか。
 おっと名前が決まっていない。
 ちなみに、こういうヒロインの名前の決め方はには実は必殺技みたいなのがあって、アナウンサーの名前っぽい名前にする、という方法がある。露出が多くて、美人と名前が一緒になって読み手の脳味噌にこびりついている可能性が高いのと、なかなか知的で清楚なイメージがあるから。
 ヒロインは、黒崎清香にしますか。
 ね。なんかいかにももっともな名前になるでしょう(笑)。
 おっと、やめやめ、黒崎貴子にしましょう。
 主人公も同様に決める。
 藤井達也にしておくか。
 おっとカフェ名はシャムロックね。
 (元ネタを意味的に改変するとこの名前になる)
 どうでもいいがアイリッシュなカフェになるのか・・・。まあ紅茶が出てくるわな。

 で、
 ・達也がカフェで論文を読んでいるところから始まる冒頭
 ・達也がカフェに入ってくるところから始める冒頭
 ・通りを歩いているところから始まる冒頭

 の三通りを書いてみましょう。



 暖かな日差しが心地よい。
 静かなインストールメンタルが、柔らかな紅茶の香りの湯気に乗っていく。
 ページを繰って、達也は印字したての論文からにじむヒューレットパッカードのにおいを嗅いでいた。
 カッチと音を立ててボールペンを走らせ、慌てて教科書の該当箇所を探した。
(なんだ? 小杉先生はなにを言っているんだ? これはなんだろう?)
 カフェ・シャムロックは、文学部大学院生という極めて金払いがわるそうな客以外はないという、平日午後三時の日常を経過していた。
「マスター! また、農家さんがトマトの入荷が遅れるって!」
「はいはい」
「いいんですか? また、サンドイッチ作れなくなっちゃいますよ。昼の人気メニューなのに」
「何か、他のメニューを考えるよ」
 シャムロックは夜の仕込みに忙しい。
 そんな合間の時間に達也は居候するように押しかけ、冬の日差しと、少しだけ高い紅茶を味わう時間を甘受していたのだ。
「すみません」
 唐突に扉が開き、女性の声が響いた。
「ここ、煙草吸えますか?」
「ええ、わたしも吸いますから」
 マスターが気楽に答え、達也に大丈夫だよな、と目でサインを送る。
「ええ、構いません」
 なにげなく視線を上げたつもりが、釘付けになった。
「じゃあ、ホットを」
「はい」
 スーツ姿の女性は近くのテーブル席に座る。達也と歳は変わらないのではと思えるほど若く、その若さには不似合いなほどの大きな革のトランクケースを携えている。長い黒髪にぴったりの黒縁の眼鏡をいじり、イライラと煙草を吸った。
 トントンと吸い殻をはたき、律儀に灰を寄せる。
 驚くほどの美人だった。
 達也は生まれて初めて、心が動揺するのを感じた。




 とりあえず。
 この辺にしましょう。
 この文章の解説は難しいですねえ・・・(笑)。というか、絞りすぎていて、イメージを受け取るのが厳しいのではないか。これは実は、このカフェ・シャムロックの全容を書くチャンスが、ないので、どうしても断片的なやり方で潜り込ませる以外にないということなのです。
 何となく、あふれるイメージを極小の言葉で伝えようとしている感じは伝わるでしょうか。また、いくつものイメージを練ってシーンを作っているのも分かるでしょうか。これは荒い稿なので、ここに幾多の修正が入るのが普通です。というか、ここまでイメージを跳ねさせている文章のバランスを取るのは結構難しいので、ここから丸くしていくのですが、一番にはじめに出てくる文章はこんな感じなんです。
 イメージの断片が並んでいる感じですよね。

 説明は難しいかも知れないかもだけど、どういう発想で書いているかを見てゆきましょう。

 第一文は、結構効く手、という感じでしかないのですが、冒頭で誰もがわかりやすいイメージしやすい短い文を置くというのは、結構わたしの常套手段だったりする。
 これは後ほどやってみますが、イメージを語る順にする際に、わかりやすい→わかりにくいの順で並べることで、わかりにくいことを伝えるための階段にするという手法なのです。
 暖かな日差しが心地よい状況っていうのは、誰でも体験があるのではないのでしょうか。
 ここに異論がある人はあんまりない。
 わたしの書き方は、「跳ぶ」書き方なので、その飛躍が少ないところから書いていく感じでしょうか。

 続いての第二文では、具体的な「インストールメンタル」と「紅茶の香り」でイメージを練っています。音(聴覚)が香り(嗅覚)の湯気(触覚)に乗っていくと、詩的な表現で、五感を融合しようとしています。
 全体として、第一文と合わせて、暖かく、静か、という印象を植え付けようとしています。たった二文で、全体を支配する雰囲気を作っている感じでしょうか。

 第三文の展開の仕方は、わたしのかなりオリジナルなところですが、この辺で後々に使う「わかりにくい」イメージを練り込んでおく。起承転結で言えば、転にあたる表現。暖かい、静か、と印象を練ってきたのをここで具体的な動作に転換して、それをにおいと絡めて、第二文との違和感を消している。ヒューレットパッカードのにおいと言うのは、達也がコンピュータに強いことを明らかにしておくための、布石。

 と書いてみましたが、それでも説明し切れていない部分がある。
 たった三文にこれだけ語るところがあるというのが、この説明の難しいところなのです・・・。

 第四文は同じく、音から入って、具体的な動作に入っている。
 ここで、達也がなにをしているのかを明らかにしている。
 具体的な動作って言うのは、映像にも描きやすいし、こうやって不意打ち的にやってくる音には反応しやすい。

 第五文は、つまり達也の思考は、余裕を作っているところ。
 地の文というのは、結構痛いというか強い文章なので、あんまり地の文で状況喚起を強制するとつらくなる。ここで達也という、あんまり痛くない親近感を抱きやすい人物の思考に避難するみたいな、そういう世界の話。
 こういう感じはほとんど無意識で作っている。

 第六文は状況説明。
 これは、かなり苦しい説明の仕方だが、一応全体像をこれで把握できる。
 この文は出来が悪いなあ・・・。
 実際には、この文章は、語っている表現のうまさよりも、文章の短さを重視している。ここでながながと解説されるとリズムが大幅に崩れるのである。

 第七文から第十一文までは、シャムロックの特徴を端的に表したもの。それをゲリラ的に農家から電話が掛かって来て、その対応で表現するという方法をとっている。これは、かなり有効な戦術なので、憶えておくといい気がする。事実は絶対に覆せないのである。なかなか便利なので、よく使う。
 「シャムロックは夜の仕込みに忙しい。」
 はシーンを落ち着かせるために書いている。これは極めて機能している。
 あー、キャラクターを明示しているところでもある。
 台詞というのは、結局キャラクターを明示してしまうものなのです。
 すごいでしょ。こんな短い文章で、キャラクターを確立してしまうのだから。
 こういうところは無駄なく展開していく。

 第十二文は確認の文章。これまでの状況をまとめて説明している。
 これは、文章が跳ね飛ぶ文体なので、こういうまとめの文章を入れないと落ち着くところができないから。この直後に貴子がやってくるので、その辺の予備線でもある。
 この辺の展開はちょっと早急気味。
 もうちょっと練れる感じもするが、シャムロックの描写が上手くいったので、まあいいか、速攻で攻めるかみたいな感じで、貴子の登場シーンへの布石にしている。

 第十三文 「すみません」。
 ここは迷ったのだけど(たぶん5分ぐらい)、すみませんが一番いいかなあと。
 無言で入ってくるのもいいのだけど、そうすると達也が気付くのが遅れる。これは一応、貴子にはモデルの何人かがいて、その人がどう入るかなあと思ったら、やっぱりすみませんかなあ、と思って。
 貴子的には、大きな商談の前に落ち着きたくて煙草を吸えるところを探している訳です。そうなると、やはりすみませんと入ってきて、煙草吸えますかと聞くのが普通かなあと思ってしまうわけです。
 この辺で貴子の性格を明示している。
 「単刀直入」で、「さばさばとして」いて、「無駄がない」。
 こういう人が美術業界にいるのかと言えば、あんまりいない。
 どっちかというとベンチャー企業の女性上司に近い感じでしょうか。
 また、切羽詰まった感じも伝わるかも。

 第十四文。
 ここの出来はよくない。だけど、出来の良さ悪さはあんま気にせずに、最低限の機能を果たすことを求めている。わるく言えば下手くそな文、よく言えばとにかく目立たないようにしていることが取り柄の文。台詞をつなぐときはこういう文章になりがち。
 台詞がないときは地の文が主役なのだけど、台詞が入ってくると、さっと地の文が黒子に回るイメージだろうか。ハードボイルドなどの一人称では、地の文が主人公の述懐にも使えるので、たとえば、

「すみません」
 美人の女性が入ってくるのが見えた。
「ここ、煙草吸えますか?」
 とんでもないことを聞く。
 このシャイロックは禁煙に決まっているじゃないか!
「ええ、わたしも吸いますから」
 くそ、マスターまで!
 いくら美人だからと言って、甘やかしすぎている!
 マスターが気楽に答え、達也に大丈夫だよな、と目でサインを送る。
「ええ、構いません」
 くそ。マスターには逆らえないのだ。


 とかなりジョークっぽく荒く書きましたが、まあ、こういう感じが可能なわけです。
 黒子に回っている感じが分かるでしょうか。


 第十五文から、第十八文。
 ここは結構問題になりやすいことをマスターがあっさり解決してしまって、達也にごり押ししているシーン。あんま論点として取り上げるべきところではないので、スマートに解決している。
 ここで、シャイロックと達也の関係もだいたい分かる。
(というか、入荷遅れの会話でも分かるのだが)
 マスターがやり手だったんだなぁと言うのが分かるシーンでもある。

 また、どうでもいいことだが、たぶんシャイロックは普段は禁煙なんですね。明示してはいないけど、たぶん灰皿がない。
 というか、この辺一帯の喫茶店はどこも禁煙になっている。
 また、おしゃれ系の喫茶店はほとんど禁煙だ。モデルになっている喫茶店は知らないのだが・・・。そこで貴子はあちこちの喫茶店に聞いて回っていたんですね。
 で、マスターがそういう状況を察知して、気を利かせたという感じか。
 なので、貴子がやってきて、達也が暇つぶし(もとい、勉強)をしていて、店が仕込んでいる暇な時間だけ、煙草を吸ってもいいことになっている。マスターも、いつもは店の裏で吸っているのを、このときは店で吸う。

 こんな感じかねえ・・・。


 で、第十九文。
 ようやっと、達也と貴子が出会いますねえ。
 (貴子は気付いていないのだけど・・・)
 「ええ、構いません」からの流れてきているので、不可抗力的な感じを醸し出している。その後の貴子とマスターのやりとりで、達也流れを切っているので、達也の心情を想像する余地が生まれている。
 ここはわざと書いてないところ。
 書ける力量があるのならば書いちゃえばいいのだけど、一目惚れの衝撃って、書けないでしょう、普通(笑)。というか、一目惚れした経験ってどんだけの人が経験したことがあるんだよ(笑)。
 わたしは多い方ではないけれど、多くても数回の恋愛経験しか、ほとんどの人にはないはず。そのうちの一回が一目惚れである確率はどれぐらいの高確率か。
 経験していない感情はやはり書けない。
 ならば類似の経験から類推するしかないけれど、それをもって描写に使うことはさすがにできないかなあという感じ。まあ、わたしが上手く、自分がもっともらしいと思える表現が書ける気がしなかったので、ちょっと逃げを打ったのだけど、逃げてから周囲を固める方法で書いていくので、この辺はとりあえずよい。


 第二十文。
 えーと、コーヒーのつもりが紅茶が出てくるやりとり。
 ここで、コーヒーを頼んで紅茶が出てくる展開は難しいので、コーヒーのつもりでホットと言って、紅茶のホットが出てくる展開にしてみた。こんなに暇でマスターも切れ者で、間違ったオーダーが出てくるとは思えないのですよね・・・。
 この辺は短く切り返して、リズムを作っている。


 第二十一文以降。
 ここからは文章力をゆるめて、素直なイメージの展開をしている。あんまり具体的な言葉を使わないのがわたしの書き方。トランクケースにもいろいろブランドがありはするのだが、そういうのを書くのは野暮かなあという気がするし、逆に書いてあるといらだつ。読み手の身近にあるものであるならともかく、ないならねえ・・・。それ、説明になっていないよねと言う気がするのだ。
 たとえば、貴子の煙草の銘柄とか、どうでもいいだろう、みたいな。
 なに吸ってるんだろうね・・・。わたしの周りではバージニアスリムとか多かった気がしたけど、たぶんきつい煙草を吸っている気がするので、ピース・アコースティックとかですかね・・・。あー、ピース・アコースティック、発売停止になっている・・・。うがー・・・。
 まあ、どうでもいいのですが(笑)。
 ちょっとイライラしていることが強調しているので、微調整しながら書いている。
 灰のはたきかたなんていちいち書くことではないのだけど、イライラと乱暴な様子を打ち消すイメージとして、ここに置いてあるだけだったりする。
 あとはその流れで、素直に書いている。



 と、がーっと書いてみましたが、どんなもんじゃほい。
 結構考えて書いているでしょう(笑)。
 この辺は将棋と同じで、たくさんの筋を読みながら、どういう手がいいのだろうと考えながらさっと書いている訳です。

 さて、この文章の中で、実はこのシーンを大幅に作っている単語があるんです。
 (にやにやしながら)
 5文字の単語なんです。
 これを書いたとたんに、わたしは安心してしまい、あー、このシーンはできたと思ったのです。どの文字だと思いますか?

 なんで、その単語が重要で、このシーンをすべて作ってしまっている単語なのか。どのイメージをたった一言で統合し、空気を作っているのか。
 説明できますか?
 (にやにやしながら)

 イキナリ、そこを聞くのは、ちょっと酷か。
 実は、「冬の日差し」なのです。
 まあ、位置的にまとめと切り替えの重要な文章にある言葉なので、ここが重要なのは分かると思うのですが、なぜこの「冬の日差し」と置くことが重要なのでしょうか。これが分かれば、だいぶ書ける人ですよ。
 わたし的には、あー、この書き方はわたしっぽいなあ、と思うところだったりします。

 と言うわけで続きます。

 えーと、これを書いていると観戦記が書けないことに気付いた(笑)。
 しかし、なんでわたしはこんな文章を夢中になって書いているんだろう・・・(笑)。
 あの文系美人さんがけしからんのですな。
 まったくもう・・・。
 これだから女って言う生き物は、まったく(^_^;
 なんか講座にかこつけて書きたくなっちゃったんですよね・・・。

 さて、とっとと観戦記を書くか・・・。
| 物語研究 | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |









http://blog.story-fact.com/trackback/1017049