2008.11.04 Tuesday
以前、本家でご紹介したことがある、物語を自動的に生成するという特許出願が、見事特許査定を獲得していることが判明しました!
出願していたのは、ゲームライターとして作家としても著名な渡辺浩弐さん。
なかなか面白い仕組みだと思い、注目しておりました。
今、審査中の「物語自動生成方法」の特許出願がすごい。
http://plaza.rakuten.co.jp/hikali/diary/200612120000/
うーん、2006年のエントリーですねえ(笑)。
審査に時間が掛かっております。
この特許出願(現在は特許となっている)、2人のプレイヤーで行われる対話形式のゲームブックに近い形をしている(厳密には違うが)。その過程でユーザがフリーワードで回答することにより、このゲームブックのデータベース自体が大きくなっていくというのがほぼ骨子と言ってよいだろう。
本家の方に簡単な解説があるので、引用してみよう。
【0022】に具体的な例示があって非常にわかりやすい。どうやら「男」と「女」がメールを介して進行するゲームのようだ。メールが送信されてきて、それに対する返信が選択肢として表示される。対話形式のゲームブックというところか。
【0026】に核心に迫る記述がある。
「プレイヤーが自由に文字を入力できるフリーメール入力のための選択肢」
鋭い人は多分戦慄覚え始めているだろうが、これは後に出てくるので、とりあえずなるほどと思っておこう。
【0036】までが骨子である。
【0051】までが具体的な実装システム。javaを念頭に置いているように見える。
【0052】からがフリーワードに対する処理法。
まずエラー時の処理が記載され、これによると相手にスルーされ別の話題に飛ばされるところが、芸が細かく笑えてしまう。
【0057】からが、言語解析エンジンによる判定部。
判定に通るとそのフリーワードにNo.が振られ、データベースに登録される。この辺の処理が取りあえず【0073】までに記載される。ユーザの入力ワードを次々とデータベースに登録して巨大化していく、自動ゲームブック生成装置であることがわかる。
続いて【0087】までが、選択肢の少ない番号にフリーワード欄を生じさせるという処理。芸が細かい。
わたしはこの辺まで読み、そのセンスの凄まじさに戦慄を覚えた。
こんな感じ。
実際の所、本出願自体は1999年であり、その後7年間の審査請求期間を経て(平成13年法改正前。現在は3年)、審査に突入、それから足かけ2年ですか、いやー、長い長い(^_^;
わたしも気づいたときにちょくちょく見ていたので経過は知っているのですが、まず拒絶理由通知を受けて、意見書と補正、それでも駄目だったようで、その後に面接、そこまでしたのに、なんと拒絶査定。
この辺まで来て、あー、この特許は成立しないかなあ・・・、なんて思っておりました。
しかし、渡辺さんがなぜこの特許に固執するのかは分からないのですが、その後、拒絶査定不服審判を請求。うわー、審判まで行ったか・・・、そのうち高裁とかまで行くんじゃないだろうかとはらはらしておりました。
しかし、9月12日に特許登録となっていることが判明!
電子図書館は、即座に反映されるわけではないので、ついこの間、わたしがそれを発見してご報告しているわけです。
なには、ともあれ、おめでとうございます!
いや、こんなに熱心に追ったのは初めてです(^_^;
追っかけしていた甲斐がありました!