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落語解析 文七元結(ぶんしちもっとい)

 こんばんわ! 管理人のhikaliです。
 

 コメディーの勉強をしたい。
 最近、そう思っていたのですが、ふとすぐ近くに絶好の研究材料があることに気付きました。
 そう、それは落語。
 日本が誇るショート・ストーリー・コメディーです。

 以前より、山本周五郎やら、宮部みゆきやらのショートストーリーを読んでいて、どうも落語の影響は受けているっぽいとは思っていたのですが、ひょっとしたら落語の勉強をすれば、かなり勉強になるかもと気付いたのはつい最近。
 早速、本を買って読み進めるうちに、これはいける、と確信を持つまでになりました。
 影響を受けている、受けてないという以前に、もろそのままの作品があったりと、おおお、なんで、ここを真っ先に掘らなかったのだろうと、金鉱と言うよりも、ダイアモンド鉱山を、大油田地帯を発見した気分。
 もう、これで国家財政も安泰、とまでは行きませんが(^_^; 気分はプーチン、アラブの王族です。(<大袈裟・・・)

 というわけで、これはもうやるっきゃない!
 幸いにも落語の勉強は書籍が揃いまくっていて、資料に事欠くことはありません。
 それらを、物語解析で解析だ! と意気込んでいる訳です。

 ただ、落語はあくまで落語家が演じてこそ、面白いもの。
 ラジオよりテレビ、テレビより寄席で見てこそ、満喫できるのものです。
 もちろん演じ手の出来不出来によって、得られる面白さも、場合によって筋まで違います。
 ですので、その味わいまで踏み込むのはやめて、あくまで物語の構成・構造のみを取り扱う事と致しまして、その先のお楽しみは、ぜひとも寄席へというスタンスで参りたいと思います。

 このシリーズでは、
 ・落語 知れば知るほど
 ・ガイド 落語名作100選
 の二冊の記述を底本として、ネットの情報としまして、落語のあらすじを掲載されているサイトであります、千字寄席さんへのリンク、また、Youtubeのリンクをベースに構成していきます。

 ■千字寄席さん
 http://senjiyose.cocolog-nifty.com/


 千字寄席さんはwikipediaの落語のあらすじの出元がほとんど千字寄席さんのものをベースにしていて著作権問題が発生しているという、サイト。わたしも、「ガイド 落語名作100選」と併用して解析をしますが、とても品質が高いと思っています。
 ですので、このページをごらんになる方には、千字寄席さんを閲覧して頂く事にしまして、進めさせて頂きたいと思います。

 しかし、調べてみたら、どうも名作と言われる落語の1/3ぐらいは聞いていますね(^_^; 思いのほか落語っ子だったと知って、なるほどねえと思ってしまったほどです。さすがNHKラジオっ子。

 というわけで、はじめてしまいましょう!
 落語解析、はじまりです!



 ■落語解析 文七元結(ぶんしちもっとい)

 さて、はえある第一回に選んだのは文七元結。
 賭場通いが日常となってしまった名人左官の更正の物語です。

 解説などでは江戸の人情話の典型と紹介されるのですが、そんなにコメディーという感じはしないでもない。ただ、さすがに落語家。この話を面白おかしく演じる。コメディーの構造として紹介するのは躊躇を感じるのですが、こういう話を面白おかしくするのが落語家なんだねえと、そう実感できるお話です。

 ■千字寄席さん 文七元結
 http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/10/post_9510.html


 ■Youtube 文七元結
 http://www.youtube.com/results?search_type=&search_query=文七元結&aq=f


 この噺が選ばれているのは、実はこの噺の構造は、山本周五郎の短編そのままだから。
 つまり山本周五郎が落語のこの辺を参考にして、書いたのだろうなあと思わせる部分が多々あるからです。逆に言えば、落語は山周の短編をベースに、落語を作れるはず。
 たとえば、わたくしです物語とか、七日七夜とか。
 この噺は、ひやめし物語に構造が似ているなあと思ったのでピックアップしている。

 さて、文七元結、把握して頂けましたでしょうか。
 もし、準備がよいようなら解析を開始しますが、いいですか? いいっすか?
 よろしいという声しか聞こえてきませんので、でははじめることにしましょう。
 文七元結の解析です。


 ■物語解析 文七元結

 この物語は、ばくち打ちの娘のお久が、吉原の大店である佐野槌へ身売りしたことが発端になっています。
 それでまず、左官屋の夫婦がどたばたとして、その後佐野槌へ向かう。
 で、佐野槌の女将が長兵衛を更正させようと、50両を貸し、一年以内に返せなければ娘を吉原で客を取らせるよ、と脅して、なんとか長兵衛を更正させようとします。
 ここまでは、よくある話。
 ただ、ここからが、この作品が名作と言われるゆえんでしょう。

 しかし、長兵衛はその帰路で、50両を失って身投げをしようとしている青年に出会います。そこで長兵衛は、娘は死なないが、この青年は死ぬ。ならばこの50両をこの青年に与えてしまおうと、与えてしまって、青年に身元も知らせずに別れてしまう。

 この段が白眉。
 これは見事な転です。

 その後、実際には青年は50両を置き忘れてきただけで、失っていない事が判明し、その後どうも、その50両を渡したのが長兵衛だと分かって、解決に向かう。なんと、お久はその青年と結ばれて、大団円というお話。

 この話のポイントはどこにあるかと言えば、転の長兵衛の葛藤にあるのです。
 どう考えても最低な状況にある長兵衛。
 しかし、そこから、青年の死は見逃せないと、狭義を発揮する。
 ここに、だめ人間だった長兵衛の更正の物語がある。
 自分勝手だった長兵衛が、やけくそでもいい、でもそこから全く見ず知らずの青年に対して、やけくそぎみに救いの手を差し伸べる。そこから、突然のように物語が好転していきます。
 この辺はご都合主義ですが、最終的には娘の婿までできてしまう始末。
 この間の長兵衛の胸の動きはどうだったのでしょうか。
 どれだけ、すっきりとしたことでしょう。

 なかなかに、こういうところにつっこむ人はないでしょうが(笑)、日本の小説書き、何してるんだ(爆笑)。ごみみたいな話書いている暇はないぞ。落語家もこの話の真相をちゃんと語ってないぞ。
 まあ、難しいかも知れませんが、そういったところを遠回しに見てゆきたいと思います。

 風通しをよくして行こう。
 それが、願いです。


| 落語解析 | 01:22 | comments(2) | trackbacks(0) |